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ことの葉だより

 日々の暮らしの中で出会った素敵な人を紹介したり、美しいことばや優しいことば、感動した出来事などをシェアできたらいいなと思っています。みんなで一緒に幸せになりましょう!

宮城県ゆずり葉の会講演会に行ってきました。


講師は、

岩崎靖子監督の「僕のうしろに道はできる」というドキュメンタリー映画を見てからずーつとお話を聴きたいと願ってきた

紙屋克子先生。。



紙屋先生のお話は希望に満ちていました。


医療現場に変化を起こしてきた紙屋先生。

プロフェッショナルとしての気構え

深い思いから生まれる実践

必ず回復するという信念


遷延性意識障害患者の方や家族の方々は

どんなに慰められ励まされてきたことでしょう!


「医師の肩越しに患者を見ない」という紙屋先生の目指すところは、変化を起こす看護。


遷延性意識障害の人は、何も分からないと思われていましたが、

山元加津子先生

柴田保之先生

紙屋克子先生方のご活躍により

遷延性意識障害の方々は、早い段階で意識が回復しよく分かっているということが知られてきました。

患者さんだった方々も発言し始めています。



会場からの質問がきっかけとなって

医療・福祉関係の学生向けに、紙屋先生のセミナーが仙台で開催される模様です。

多くの学生に参加してもらいたいです。

紙屋先生の学生向けセミナーが継続して開催されたら

医療現場が確実に変化すると思いました。



すてきな笑顔と優しい語り口

またまた憧れの人と出会ってしまいましたニコニコ



ここ1週間ほど、おじいちゃんの調子がよくない。

お盆休みに入る前に病院に行こうと誘ったけれど、

「快調だ」と受け付けてくれなかった。


大学1年生の息子は、「今年は帰らない」と言っていたが、

おじいちゃんのために1泊2日で帰ってきた。

アパートに戻る前に、おじいちゃんに話してくれたらしい。


夕食のとき、「明日、病院に行く」とおじいちゃんが言った。

薬が無くなったからと言い訳しながら。

さすが孫の力!

母が被災した時も、孫の力で説得しここに連れてきたのだった。


息子よ、ありがとう!






 美術の先生が貸してくださった船越保武のエッセイ集「大きな時
計」を読み終えました。
特に心に残ったのは、「生命の灯り」と「身売り」。

 「生命の灯り」は、友人の外科医に頼まれて犬の脚の関節を内視
鏡で覗いて色鉛筆で忠実に写生した時の感動を書いています。


 彼がそこに見たものは、言いようのない鮮やかな色の美しい光の展開、
光の音楽でした。

「美しい明るい光の流動を見ながら、私は生命の
灯りの中に入り込んだのだと感動した」と書いています。

 犬の関節の中にあった美しい光の音楽は、私の中にもあるのだと
思うとなんだかうれしくなりました。

被造物はみな、そのように美しいものを秘めているのだと思うと
神様に感謝しないではいられません。
私たちは一人ひとり大切に美しく作られているのですね。



 「身売り」は、大気汚染や宇宙のゴミ問題に危機感を抱いて書かれた
一文です。

30年近く前に書かれたものですが、現在にもそのまま通じる・・・と
思いました。



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  汚したものは、後を片付けて元通りにしなければならない。当
然のことなのだ。


  「出来ることが解った」その時点で、じっくりと、副作用を考
える責任があるはずだ。・・・・・・回収の責任はとらないで、知
らぬ顔の半兵衛さんはいけない。


  「そこまでは研究していませんでした」というのか。
  「すみませんでした」で済むことではない。
 科学者が、一つのことに研究を集中して、あとのことは考えてい
ないとしたら、近視も度が過ぎるというものだ。
 自滅の研究ではないか。


  私は目の前が真暗になるような、破滅の予感が日ましにつのる
ばかりだ。


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 優れた芸術家の魂は、真直ぐに真実をつかむのだと感じました。


 福島第1が爆発した3.11後の世界は、


「身売り」の事実を明らかにしたと言えるのかもしれません。