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大腸菌O-157が問題になったとき、

O-157は排除すべきばい菌で、学校では手洗いを徹底して指導しました。

知り合いのお子さんは、手の皮がむけたそうです。まじめなお子さんだったのでしょう。

私の故郷では、これよりも前から、大腸菌が多いということで、遊泳禁止の海岸が出てきていたのです。


その頃、ある牧師さんが、

「大腸菌も神様が創ったものだから必ず何かの役に立っている」とおっしゃいました。

私は、その時その言葉をすんなり受け入れることはできなかったけれど、

なぜかずっと心に引っかかっていました。


『1/4の奇跡』に出演している筑波大学名誉教授の村上和雄先生の講演CDを聴いていたら、

「大腸菌が人間の酵素を作ることができるようになった」と言うではありませんか。

映画の中のインタビューでも、村上先生は、

「生きとし生けるものは、全て同じ遺伝子暗号を持っている」とおっしゃっています。

全てです。単細胞から人間まで。

そして、現在生きているものだけでなく過去に生きていたものから、これから生まれ来るものまで。

同じ遺伝子暗号を持っているので大腸菌が人間の酵素を作ることができるのだそうです。

現在、大腸菌の作ったインシュリンが治療に使われているとのことでした。


私たちは、多くの菌に囲まれて、守られて生きていると聞いたことがあります。

ある菌は、私たちの食べ物をおいしく変えてくれます。


「菌」と聞くとつい悪いイメージで捉えがちですが、私たちが生きていく上で必要なものなのですね。

神様の創られたものに無駄なものは一つもないのだと思わされています。