昔、玉野市の日比港から、四国、香川県の多度津に、フェリーが就航していました。
日比港から、四国にフェリーが出ていたことがあるということは、昔から、知っていたので、ふと、思い出し、ネット出調べて見ると、それは、岡山県の日比と、香川県の多度津を結ぶ「日比多度津バイパスフェリー」というもので、当時、宇野港が、四国への大動脈として活躍をしていたので、その一部を、日比に回せないかという構想で、始められたことのよう。
昭和45年(1970)10月3日、日比港と多度津港を結ぶ航路で、運航を開始。
しかし、採算面で軌道に乗ることはなく、昭和49年(1974)11月1日、休航。
その後、廃止となる。
存在をしたのは、たったの、4年。
宇野、高松の航路は、24時間体制で運航されていましたが、この「バイパスフェリー」は、おおむね、午前6時から、24時までの運航だったそうです。
一日、13本で、所要時間は、1時間15分。
この「バイパスフェリー」の桟橋が、今も、残っているということなので、見に行ってみました。
それが、こちらです。
ここから、フェリーに、車が乗り込んでいたのでしょう。
隣には、歩行者が乗り込んでいたのだろう桟橋も、残っています。
現在、この桟橋跡は、会社の敷地内になっていて、近づくことは出来ない。
また、ここから、フェリーが就航する、なんてことがないですかね。
そうすれば、四国に行くのに、便利になる。
瀬戸大橋が出来てから、宇野港のフェリは、徐々に減り、最終的には、全て、無くなってしまった。
高松に行くことが、とても不便になり、以前は、仕事や学校で、玉野から高松に通う人も多かったのでしょうが、今は、ほぼ、居ないのでしょう。
敷地の中には、このような、船の碇が、ゴロゴロと、置かれています。
何か、オブジェのようですね。
正面、地蔵山です。
左が、地蔵山。
正面は、戦国時代、四宮氏が居城にした「四宮城跡」のある城山です。
かつて、日比の港は、大きな賑わいのあった町。
その面影は、ほぼ、無くなっているのが、残念。