先日、放送されたテレ朝の「相棒」を見ていると、杉下右京さんが、ある話をしていました。

それは、「年間、千人ほどの子供が、行方不明になっている」という話。

以前、どこかで、日本では、年間、一万人ほどの失踪者、行方不明者が、発生するというものを見た記憶があります。

そのうち、約、一割が、子供ということになるんでね。

 

2、3年ほど前ですかね。

倉敷市の中学三年生の男の子が、行方不明になって、大きなニュースになった。

突然、家を出て、倉敷駅から、広島の方に向かったようで、確か、尾道かどこかの島で、男の子の携帯電話が発見されたということだったはず。

なぜ、そのようなところに行ったのか。

そして、なぜ、携帯電話を残し、姿を消したのか。

一体、今、どこで、何をしているのか。

不思議で、仕方が無い。

 

昔は、こういった、子供の失踪者を捜索して欲しいというテレビ番組が、よく放送されていましたよね。

朝、家の前で遊んでいた子供が、ほんのちょっと、目を離した間に、居なくなってしまった男の子。

夕方、飲みかけのコーヒーを部屋に残し、姿を消した女の子。

夜、寝ていたはずの部屋から、居なくなってしまったという女の子。

どれも、とても不思議で、仕方が無い。

 

近年では、雪の降り積もり夜に、居なくなってしまったという高校生の男の子。

また、家族が、農作業に出ている間に、居なくなってしまった主婦。

子供では、確か、山梨県のキャンプ場で、居なくなってしまった女の子。

また、香川県の山の出かけている時に、居なくなってしまった女の子。

一体、今、どこで、どうしているのか。

 

高校生くらいの年齢なら、一人で、なんとか、生きて行く場所を見つけることも出来るのかも知れない。

しかし、小学生くらいの小さな子供が姿を消すとなると、やはり、今回の「相棒」のように、第三者が関与をしている可能性が高いと考えるのが自然なのではないでしょうかね。

ドラマの展開と同じように、連れ去った大人が、自分の子供として育てているのでしょうか。

そうでもしなければ、子供は、生きて行くことが出来ないでしょう。

 

そして、失踪と言えば、フジテレビのドラマ「夫に間違いありません」も、なかなか、面白い。

登場人物に、次々と襲いかかる不幸の連続は、昔、話題になった「悪魔のkiss」というドラマと雰囲気が似ている。

 

松下奈緒さん演じる主人公は、安田顕さん演じる夫が、失踪し、その後、ある遺体が、夫の財布を所持していたことで、連絡を受け、遺体の確認に行く。

しかし、遺体の損傷は激しく、顔の確認は出来なかったが、背格好が似ていて、夫と同じ場所に黒子があり、しかも、夫の財布を所持していたことで、「夫に間違いありません」と、松下さんは、認める。

そして、夫に掛けていた保険金を受け取り、それで、自身の経営するお店を改装する訳ですが、なんと、夫は生きていて、目の前に姿を現わす。

ここからが、不幸の連鎖の始まりということになる訳ですが、こういう場合って、現実では、どうなるのでしょうね。

 

保険金を貰い、それを、遣ってしまった。

しかし、実は、その本人は、生きていた。

間違いだから、保険金を返してくれと言われても、遣ったものは、返せないですよね。

「夫に間違いありません」

と、判断をしたことに、過失が無ければ、返済をしなくても良いということにはならないのでしょうかね。

確か、失踪者は、届けを出してから、何年か経つと、死亡として扱われるのではなかったですかね。

この場合、戸籍としては、どうなるのでしょう。

その後、生存が分かると、死亡は、取り消しとなるのでしょうか。

 

さて、「失踪者」と聞いて、思い出したのは、安部公房の小説「燃え尽きた地図」です。

 

 

安部公房の小説は、文章は、比較的、読みやすいのですが、それが、何を意味しているのか、なかなか、よく分からない。

この小説を読んだのは、随分と昔ですが、なかなか、面白かったということと、漠然とした雰囲気を覚えているだけで、ネットで、内容をおさらい。

 

主人公である興信所の所員、つまり、探偵は、半年前に失踪した夫を探して欲しいという依頼を受ける。

探偵は、夫の捜索を始めるが、依頼人である妻は、あまり協力的ではない。

手がかりを探す中で、依頼者の妻の弟が現れるが、どこか、様子がおかしい。

本当に、夫の失踪を、探して欲しいのか。

何か、裏があるのではないか。

 

探偵は、手がかりを求めて、捜索をするが、手がかりは、たどり着く前に、消えて行く。

そして、主人公は、興信所を辞める。

探偵でなくなった主人公は、依頼人の元を訪れるのですが、ラストは、安部公房の小説に独特の、よく分からないものとなる。

 

手がかりが、次々と消えて行き、最後には、何も、無くなってしまう。

まさに「燃え尽きた地図」ということ。

そのうち、また、読み返してみたい。

昔、読んだ時の印象とは、また、違うかも。