フジテレビのドラマ「終幕のロンド」が、今夜、最終回ですね。
なかなか、良いドラマでした。
草彅さん演じる主人公は、遺品整理をする会社で働いている。
この「遺品整理業」についても、色々と、書きたいこともあるのですが、それは、また。
そして、ドラマの中で、一つ、気になることが。
月城かなとさん演じる「御厨彩芽」というキャラクター。
中村ゆりさん演じる「真琴」とは、大学時代からの親友。
そして、彩芽は、要潤さん演じる兄「御厨利人」を紹介し、結婚をさせる訳ですが、実は、これは、真琴と「家族」になりたかったため。
彩芽は、真琴のことが「好き」だった。
しかし、それを告白することは出来ない。
同じく、フジテレビのドラマ「小さい頃は神様がいて」にも、同性のカップルが、メインキャストとして登場していましたね。
このように、トランスジェンダーの人が、当たり前に、主要キャラクターとして登場し、何の違和感もなく、見ることが出来るということは、社会でも、かなり、認知が進んだということなのでしょう。
しかし、ドラマの物語の中で、「小さい頃は神様がいて」の同性カップルの女の子二人は、以前、住んでいた場所では、偏見の目で見られるのが嫌で、今の場所に、引っ越しをして来たという流れ。
「終幕のロンド」の彩芽は、母親にだけは、カミングアウトをしたものの、理解をされず、強引に、お見合いをさせられてしまうことになる。
そういう物語展開になるということは、やはり、まだ、理解が進んでいないとも言えるのかも知れない。
少し前に、「同性による結婚が認められないのは違憲である」という訴えの裁判で、確か「違憲とは言えない」という判決が出たんですよね。
確か、同じような訴えの裁判は、いくつか、行われていて、これまでは「違憲だ」という判断だったように記憶していますが、「違憲ではない」という判決は、今回が、初だったのではないでしょうか。
この辺り、記憶が、曖昧で、確かではないですが、この「同性婚」が、未だ、認められていないという現実は、同じ。
この「同性が好き」という人。
好きな人と、一緒に居るというのは、なかなか、難しいことではないかと想像します。
恐らく、「同性が好きな人」は、恋愛対象が「同性」な訳で、しかし、好きになった相手は、恐らく、ほとんどの場合「異性が好き」なはずで、その人が、自分を好きになってくれる可能性は、かなり低いはず。
その中で、「結婚をしたい」と、互いに思える相手を見つけることが出来たというのは、かなり幸運なことではないかと思います。
以上、あくまで、個人的な想像ですが。
それにしても、「結婚をしたい」と考えるカップルに、「結婚を認める」ということが、なぜ、出来ないのか。
法律が、そうなっていないというのなら、法律を変えれば良い話で、なぜ、それが、出来ないのか。
「同性だから、結婚は認められない」
と、言うのは、合理的な理由ではないですよね。
やはり、「感情的」に反対という人が、多いのだろうと思うところ。
これは、「夫婦別姓」にも、共通する問題だろうと思います。
なぜ、「夫婦別姓」が、日本では認められないのか。
少なくとも、「選択的夫婦別姓」は、認めるべきなのではないかと思うところ。
あくまでも「選択的」なので、別姓にしたい人は、すれば良いし、同姓にしたい人は、すれば良い。
なぜ、その「選択的」でさえ、認めようとしないのか。
これもまた「感情」の問題でしょう。
この「同性婚」とか「夫婦別姓」を認めると、「社会が、おかしくなる」と考える人が、多いよう。
また、「伝統」が、どうの、「価値観」がどうのという話もある。
しかし、「社会」とか「価値観」は、時代の流れと共に、変化をするのが、当たり前。
そして、その中で、自然と、変わらずに残るものが「伝統」ということになるのでは。
ちなみに、江戸時代までは、日本の社会は「夫婦別姓」だった。
日本の社会の中で、「夫婦別姓」に反対している人たちは、そのことを知らないのか、それとも、知った上で、反対をしているのか。
何とも、疑問のあるところ。
さて、僕が、この「同性愛」の人が、物語のメインになる話を、初めて見たのは、映画「ハッシュ!」だったろうと思います。
公開は、2001年。
この頃、まだ、社会では、同性愛の人たちも、社会での認知が進んでいる訳ではなかったと思います。
トランスジェンダーなどという言葉も、一般的ではなかったのではないでしょうか。
この映画を見たのは、随分と昔の話で、物語をちゃんと覚えている訳ではないので、ネットでおさらい。
主人公となるのは、栗田勝裕、長谷直也の二人。
この二人は、ゲイのカップルということになる。
勝裕は、自分がゲイであることを周囲に告白はしていない。
むしろ、そうとは周囲に悟られないように生活をしている。
一方、直也の方は、母親に、自分がゲイだということを告白している。
母親は、直也のことに理解はあるのだが、どうも、正しく、理解をしている訳ではない様子。
この勝裕、直也のゲイのカップルの二人と、藤倉朝子という女性が出会うことで、物語が展開をして行く。
朝子は、身体の関係の男は居るが、人間関係が苦手で、少し、精神的な問題を抱えている。
ゲイの男性二人と、一人の女性。
他にも、周囲の様々な人たちが、彼らに絡み、とても、良い映画だったという印象ですが、具体的な物語は、どのようなものだったのか、いまいち、思い出せない。
そのうち、また、見てみたい。
