わたしは
NHKの科学番組がわりと好きなんですが
だいぶ前(調べたら1989年)に
『驚異の小宇宙 人体』
という番組がありました。
まあ、「宇宙」は関係ないんですけど。
「人体の神秘」を追求する
6回シリーズの番組でした。
NHKの『人体』シリーズの「小宇宙」は
比喩的な表現にすぎませんが、
文字通り、
人体は小宇宙なんじゃないか…。
最近そんなことをよく考えます。
前の記事でご紹介した漫画。
『海獣の子供』は
見る人によって
受け取るテーマが違うんじゃないかと感じるのですが
私の場合、引き付けられたのは
「生命の起源」について、でした。
星の
星々の
海は生み親
そんなフレーズから始まる物語。
空から降ってくる「ほし」(隕石)
に生命の起源を認める…。
(パンスヘルミア説)
物語の描き方から、
人間は宇宙の一部なんだけど、
単なる一部というだけでなく
宇宙そのものである、という考え方
が見えてきます。
つまり、フラクタルです。
フラクタルとは
自己相似性を数学的に表したもの、
ということです。
自己相似とは
例えばブロッコリーを思い浮かべてみます。
茹でるまえに小房に分けます。
その小房をひとつ手に取って眺めてみます。
あれ、これって
買ってきたときのブロッコリーとほとんど同じ形。
そして手にした小房を
さらに無駄に小房に分けても
やっぱり似たような形…。
「全体」として見ても
「一部分」を見ても
同じような形状が見られる。
これが、自己相似です。
同じようなことが
自然界のいたるところで見られる。
例えば雲の形や海岸線の地形など。
拡大・縮小して見ても違いがよくわからない。
特定のスケールを持たない、ということ…。
※これはカリフラワーロマネスコ
見るとハァハァしちゃいます。
ウニの殻に惹かれるのと似たような理由かな。
自然界での自己相似は
あくまでも「そのようにも見える」
というものであって、実際には
買ってきたまんまのブロッコリー本体と
小房ブロッコリーは
ぴったり相似形とはいえません。
でも、数式で表せるフタクタル図形は
ぴったり自己相似性を備えていて、
とっても美しい図形がたくさんあります。
※シェルピンスキーの三角形
※コッホ曲線
また、前の記事
で出てきた、ミツウロコと鱗紋様。
鱗紋には様々なバリエーションがありますが
二等辺三角形または正三角形を元に
「部分」を見ても「全体」を見ても相似形、
フラクタルになっています。
人間は宇宙の一部なんだけど、
単なる一部というだけでなく
宇宙そのものである、という考え方
最近、行きつく情報や
日常の何気ないタイミングで
ふと
このことを思い出します。
この情報も、その一つ。
土壌環境に関する本を買いました。
この本が紹介されてたサイトさんより↓
森は一個の大きな生命体だった。
以下は土の中に張り巡らされた菌糸(菌の糸)です。
これは空に枝を伸ばす木。
以下はなんでしょうか。
これも木でしょうか。
いえいえ。これは人体の中の毛細血管の図ですよ。
えーーー。
人体の中も網の目のように毛細血管が張り巡らされているのでした。
そう。フラクタル。
フラクタルとは小さな部分の形と、大きな部分の形が相似形なことを表す言葉です。
なぜ人間と大地の形が一緒なのでしょうか。
それは人もまた、この地球の子供だからです。
(https://golden-tamatama.com/blog-entry-talklive-kobutizawa-july18.html)
世界は、フラクタルに満ちている。
う~ん。
わたしは何を目指してるんだろ~(笑)