HSPという考え方 | ヒハ ノボル

ヒハ ノボル

発達凹凸ありの小学生男子の母です。
生まれは関西、ほぼ東北育ちで、今は関東在住。
漫画好き。最近の趣味は、フラワーエッセンス。

“HSP”というのをご存じでしょうか。

 

 

HSPというのは、アメリカの心理学者、エイレン・N/アーロン博士が見つけ出した概念です。
Highly Sensitive Person」の略で、「とても敏感な人」の意味になります。
アーロン博士自身が元々繊細で、とても敏感な神経を持っていたため、自身の内面や同じ傾向を持つ人たちを観察・研究して、この概念を確立するになったとのことです。
 
私は、HSPという言葉は知っていたものの、「自分もそうかも」ということはあまり気にしたことがありませんでした。
でも、こうしたことに詳しい方から、「あなたもHSP体質だと思います。それもかなり敏感な方では」と伝えられ、最初はピンとこなかったものの、改めて調べてみると、あ~そうかもな~ということがわかってきました。
 
そのHSP。
具体的に、どのように“敏感”なのかというと、
 
 
 
 
こちらの本から抜粋させていただいたものを、ご紹介したいと思います。
 
 

*心の“境界線”が薄い
私たちは「自分は自分、人は人」と自他を区別するための目には見えない境界線を持っています。
しかし、HSPの場合はこの境界線が薄いことにより、他人の考えや気持ちが流れ込んで心の中がいっぱいになってしまうことがあります。

*疲れやすい
繊細で敏感なHSPは、人の気持ちに共感や同調しやすいので、いつも気を遣い、常に神経を高ぶらせた状態で生活しています。一日中休む暇もなく脳も自律神経もホルモンもフル稼働の状態であるため、どうしても非HSPに比べて疲れやすいのです。

*刺激に敏感
HSPは、さまざまな刺激に対して敏感です。人により種類や程度は異なりますが、五感や六感、痛み、イメージ、感情、雰囲気にも敏感なのです。

*人の影響を受けやすい
HSPは一緒にいる人の表情や声のトーン、身振りなどの小さなことから相手の気持ちを読み取ってしまいます。また人の言葉を真に受けて巻き込まれやすいのです。

*自己否定が強い
自己肯定感が低いので、いつも「自分の責任かも」と考えてしまう傾向にあります。自分より他人を優先して考えてしまうために、本当の自分がわからなくなっているのです。

*直感力がある
直感や予感が鋭いのも、HSPに共通する特徴です。「今、ここ」の目崎よりは、未来や意味などを感じ取る能力が高く、思考よりも感情に強く反応します。

 

 
 
この他にも、もっとたくさん特徴が挙げられてますが、長くなるので一部抜粋。
 
↑の本以外にも、短くまとめられたチェックリストを紹介しているサイトなどがたくさんあるので、参考までに。

 
アーロン博士の研究によると、どの国でも人口の15~20%程度の割合で、HSPの特徴に当てはまる人々がいることが判明したそうです。
国によってその割合は違っている可能性が高く、日本人は20%よりも高い割合でHSPの人が存在するのではないか、と言っている人もいます。
その傾向は、日本のお国柄というか、日本人の特徴にも表れているといいます。
例えば、言いたいことをはっきり言う欧米や他の東アジア諸国の人々と比べると、日本人は本音を言わずに「察してよ」的な態度を取る人が多いこと。
「以心伝心」の文化ですね。
外国では通じなくても、日本人同士なら「察してくれる」ことが多々ありますから、確かに、日本にはHSP気質の人が多いのかもしれません。
ちなみにこのHSP、環境や性格による後天的なものではなく、先天的な気質であるとのことです。
 

 

なぜ、ここでHSPのことについて書こうと思ったか…なのですが、こうした気質は、「生きづらさ」につながってる場合が非常に多いんですね。

そして、発達凹凸の子どもたち、というか子どもだけでなく大人でも、自閉症・アスペルガー・ADHSなどと診断されている人たちは、HSP的な気質と重複する特徴を持ってる場合が多いと思ったからなんです。

↑のリストでも、「刺激に敏感」「疲れやすい」「人の影響を受けやすい」「自己否定が強い」など、発達障害の方が日常の困り感として挙げている事例とかぶっています。

これについては、以前受講した子どもの発達デザイン研究所の、発達障害に関する講座でいただいた資料にも、チラッとですが出ていました。

実際、ヒノデさんの困り感も、HSPの特徴と一致するものがたくさんあります。

 

 

何より、私が自身HSP気質を持っています。

 

ただ、以前こうしたことに詳しい方に「あなたもHSPだと思います」と言われるまで、ほとんど意識したことがありませんでした。

このとき、「今まで相当生きづらさを感じてきたのではないですか」とも言われたんですが、それについてもピンときませんでした。

心身の不調で引きこもってたとき、「死んでもいいかな」とまで思いつめていたときは、確かに生きづらかったけれども、それ以前の自分は、壮絶ないじめに合ったわけでも、日々の食べ物に困るほどの貧困を経験したわけでもない。

その程度で、「生きづらさ」ってこと、あるかな、と。

 

可もなく、不可もない。

それが私の人生。

 

そんなふうに思っていました。

今思うと、自分の人生を「可もなく不可もない」とか言ってる時点で、生きづらさ全開だよね…と思ってますが(笑)

こんな感じで、HSPの人は、自分で気づいてない人も多いといいます。

例えば、「1.人の気分に左右されやすい」というのがありますが、HSPの人は、他人の気分に左右されやすいというより、他人の気持ちを自分の気持ちのように感じ取ってしまう、ということなんですね。

だから、気分の浮き沈みが激しくても、それが他人由来のものと気づいてない人も多いのだということです。

なので、HSPについてちょっとでも気になるなら、チェックリストを眺めてみてください。

元々日本人は4,5人に1人くらいの割合で当てはまるということなので、実はそうだという人も結構いるんじゃないかと思います。

そして、もしHSPっぽいぞ、となったら、そのときは、どのように対処したらいいのか、防御したりスルーする方法など、ネットでもいろんな方法が紹介されてるので、やってみるのもいいかもしれません。

「疲れやすい」「刺激に敏感」「自己肯定感が低い」といった傾向が改善されれば、今よりもっと生きるのが楽しくなるんじゃないかと思います。

私も、以前と比べるとものすご~~~~~~く、図太くなりました(笑)

ひどいときは、「残りの人生消化試合みたいなもの」と思っていたのですが、今では「死ぬまで可能な限り楽しみつくす!」と思っています。

 

 

ところで。

ちょっと話が変わるのですが。

 

昨日の「フラワーエッセンスのこと」で書いたことについて、今回ご紹介した本が参考になる箇所があるので、それについても、抜粋しておきます。

 

それは、フラワーエッセンスのボトルには「植物の抽出成分などの物質的なものは含まれていない」のに、なんで効果が期待できるのか、ということについて。

昨日のブログでは、「それについては、量子物理学と意識、そして物質との関係から説明がつくんじゃないかと思う」と書いたのですが、そのことについての説明のような文章が、さきほどの本に出ているんです。

 

 

 

 

P30より

量子力学の理論によると、人間の感覚では捉えられない極微の世界では、エネルギー情報は物質としてもエネルギーとしても相互変換しながら存在可能であり、物質化していないエネルギーに満ちていることが知られるようになりました。そうであれば想念や感情、言葉などの目に見えないものにもエネルギーがあり、人間の脳や体の受容器で感知され、大脳皮質で意識化されたり、大脳辺緑系を介して無意識の反応を身体にもたらすと考えてよいかもしれません。 要するに、人間の脳や身体には五感や、五感では捉えられないエネルギー、さらに体の内側から生まれる刺激にも反応するしくみが存在し、その感受性が一人ひとり違っているということではないでしょうか。 HSPにおいては、大多数の人が使っていない受信チャンネルが開かれていたり、多くの人が使っているチャンネルの増幅機能が大きいと考えられます。

 

 

あくまでも、HSP気質を説明する文章ですが、ここでも量子力学による「人間の感覚では捉えられない極微の世界」のことが書かれています。

 

 

「人間の感覚では捉えられない極微の世界では

エネルギー情報は物質としてもエネルギーとしても

相互変換しながら存在可能であり

物質化してないエネルギーに満ちている」

 

 

こうした側面からも、フラワーエッセンスが「植物の抽出成分などの物質的なものは含まれていない」にもかかわらず、効果を発揮するということを理解しやすいのではないかな、と思いました。

 

 

この本を書いたのは、北海道で医師をしている、長沼睦雄先生という方です。

こちらの先生は北海道で実際にHSPの方の診察も行っています。

そうした、現役のお医者さんの中にも、「量子力学の理論」や、「量子力学的な意識の世界」について、公に語る方が増えている印象です。

面白いな~と思います(*^-^*)

 

 

 

 

 

 
長沼睦雄 永岡書店 2017年06月
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