2016年、新年あけましておめでとうございます。
昨年は会場がダンススタジオに移るなど、
いくらか変化もありましたが、ご参加いただき本当に感謝です。
また、僕にとってはクラスコンセプトを考えるうえで、とてもいい経験をした年でした。
”意図を明確にする”
このことはクリパルヨガでは繰り返し言われますが、昨年一年間はほんとうにここをよく意識させられました。
お話は変わるようですが、
知り合いの元プロボクサーが、最近公開された映画「クリード」を観て、ものすごく感動したんだそうです。
シルベスタ・スタローン「ロッキー」の続編です。
フライヤーを見ると、
”今は亡きライバルの息子を鍛え上げ、セコンドとして共に戦うロッキー”
とありますが、
これだけで確かに燃えますね!
ありきたりでも変えてはならないストーリーって確かにあるのです。
ロッキーも40年、
そして僕が大好きなスター・ウォーズもあれから40年、
2年前からお世話になっている少林寺拳法調布道院も昨年40周年の記念演武会がありました。
あれから40年…っていうと綾小路さんみたいですが(笑)、
僕の周囲では、なにかといろいろ40年なのです。
とくに道院の40周年では、僕も演武に出させていただいたのですが、
打ち上げのときに女房が入門を宣言。
フォースが覚醒したのでしょうか?
いまはいっしょに修練に通っています。
そんなわけで、
僕の今年のテーマは”スピリット(Spirit)”です。
先に書いたロッキーが大好きな元プロボクサーさんは、小学生の頃にロッキーを観てボクシングを始めたんだそうです。
プロテストの時に「尊敬するボクサーは?」と訊かれたときもロッキー・バルボアと答え、
ロッキー・ザ・ファイナルのときは、5回観に行って最後に映画館で叫んだといいます。
彼はロッキーになりたかったのです。
思えば僕が少林寺拳法やムエタイをやってみることにしたのは、この人が担当している格闘技系の有酸素系プログラム(エアロビですね)に出たのがきっかけでした。
もともと興味があったのは確かですが、引き金になったのはこれです。
"Spirit"は伝わるんですよ。
彼がロッキーになりたかった一方で、
僕も小学生の頃にスター・ウォーズを観て、ジェダイになりたかったですねぇ。
このあいだDVDでエピソード1を観たんですが、幼いアナキンが「僕もジェダイになりたかった」と言っているのを聞いて、はっきりと思い出しました。
しかしジェダイにはどうやってなっていいのかわからないので、
その後ずいぶん迷ったような気がします。
それでも、ヨガと出会ってインドに渡った10年前、
なんだかジェダイになれるような気がしたものです。
人間はフォースのような強力なエネルギーの塊です。
意図を明確化し、その手綱をうまくとっているとき、自然や宇宙と調和してなにかすばらしいことを為すことが出来る。
しかし、心(マインド)が乱れているとき、このエネルギーも乱れて調和を失い、暴れ馬に乗っているような状態になって自己にも他者にも大きな苦しみを生むことになる。
心の乱れは不安によって引き起こされ、
その不安は”人間は生きるためにうまれてきたのに、いつか必ず死んでしまう”という矛盾から生じている。
ヨガや仏教ではそう説かれます。
不安を心の中から消し去ることは難しいです。
だって、解脱しないといけませんから。
しかしながら、”自分は〇〇を恐れている”ということに気づけば、
それに巻き込まれないでいることは出来る。
…このくらいなら町場に生きる私たちにも挑戦出来ます。
ジェダイとは、自分のなかに調和を見いだし、宇宙に調和を拡げる使命を得た人たち。
…わたしたち凡俗にとっては自分に調和を見いだすことすらものすごく難しい。
ましてやそれを伝えていくのはもっともっと、とてつもなく難しい。
ヨーダやオビ=ワンみたいなすごい人たち、
それに続いた人たちだって、みんななにかしら失敗してしまう。
ですが、それであったとしても私たちは、
…たとえ自分が完璧と呼ぶにはほど遠い存在であったとしても、
spiritを受け継ぎ、伝えねばならない。
なれなくたって、一度でもspiritを感じたら、とにかく目指さないとダメなのです。
なにしろ、レイやアドニスみたいな清々しい若人たちが後からどんどん出てくるのです。
みなさま、私たちに歳を取っている暇はありませんよ!
今年も楽しみにお待ちしています!
ybooking@gmail.com
南インド、湖に昇る朝日です。