パターン化した行動からの解放。武術における型稽古。 | ライトハウスヨガ Lighthouse YOGA

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Tetsuo 'Cinmaya' Tanaka のブログです。阿佐ヶ谷・高円寺エリアで2008年から公民館のヨガクラスを開催しています。


先週末クリパルヨガクラスご参加の皆さんありがとうございます。
秋晴れの中、つめたい風に深まる秋を感じる日曜日でした。
季節とともに変化して行く自分の中に、なにかみつけるものがあったらうれしいです。

次回は11月1日日曜日、朝10:00~、阿佐ヶ谷・安田ダンススタジオにての開催です。
こちらはゆずでしょうか?
地区センターの駐輪場でみつけました。

これから色づいてきそうですね。

さて、”人間は同じことを、それがいいことであれ悪いことであれ、何度でも繰り返す存在だ”というふうに、シェアリングのときにお話ししました。
でも、それに”気づいている”ことで、自分自身の内と外が少しづつ変わってゆく。

このことについて、興味深いお話をみつけました。

下に続きますね・・・。
                   ☆                   ☆

ヨガクラス概要

日曜日朝10:00~11:15 + シェアリングティータイム
ドロップイン制:1レッスン2,000円(4回券:6,000円)

主な会場はJR阿佐ヶ谷駅北口より徒歩2分の
安田ダンススタジオです。
(更衣室、レンタルマットあります。)
※この他、阿佐ヶ谷・高円寺の公民館でも行っています。

11月の日曜日朝ヨガクラスは、

1日、8日、15日、22日、29日の開催です。
※レギュラークラスでは、心身のコンディションをひとりひとり伺いながら、その時の気候や天候にあわせて整え、マインドを静かにし、内観を深めてゆきます。

持ち物、参加方法などはこちらから。

こちらにクラスの様子をUPしました!

11月、12月のスケジュールカレンダー

お問い合わせ

ybooking@gmail.com

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武術研究家の甲野善紀先生と、解剖学者の養老孟司先生が対談している、”古武術の発見”という本を最近読んでいたのですが、このなかで、甲野先生が”型稽古”についてお話しされているところがありました。

”型稽古”というのは、ご存じの通り同じ動きを何度も繰り返し練習するものですが、甲野先生によると、型とは、”癒着をはがすための基本動作”なのだそうです。

これは、僕の言葉による解説ですが、

例えば、鏡を見ずに両腕を水平にあげてみてください。
人にみてもらうと、左右どちらかの腕があがっていたり、下がっている、そんなことがよくあるものです。

自分のなかに持っている”腕を水平にあげる”イメージ(感覚)と、実際が異なっているのです。
これは、例えば箸を持ったり、マグカップからコーヒーを飲む、キーボードを操作する、といったさりげない日常動作でも同じで、たいていの人は出来ているようであっても、実は、ストレスなく、効率よく美しくこの動作が出来ているかどうかは、人によって違う。
なので、疲れやすい人と、そうでもない人の差が出てきてしまうわけです。

お芝居とか、お茶、お花なんかをされている方はお詳しいと思います。

ここで大切なのは、その動作を行っているときに、”気持ちがいい””心地がいい”という感覚があるかどうか、です。
たとえば、僕は少林寺拳法の突きや、ムエタイのジョブを練習しているときに、時々左肘が痛くなりますが、そういう突き方をしているのは、何かが間違っているわけですね。

甲野先生のお話を要約すると、
人間の動作は、
1、身体の感覚、
2、筋肉や関節の動き、
3、観念的なこと(後天的に、例えば、野球のバッティングならバッティングで、自分はそれをこんなふうに教わった、または練習してきた、とか、固定観念的になっているもの)、
これらがひとかたまりに”癒着”してできあがっている。

なので、古人によって積み重ねられた、効率的でストレスのない、美しい動作をなんども練習することで、これらを一度ばらばらにする。
そこから、自分の感覚をしっかりと確かめながら、まさにこれは、
”自分自身とつながりながら”
新しい動きをつくりあげてゆく。
これが”型稽古”の本当の意味、だということだと思います。

また大切なのは、3の観念的なことができあがる過程で、よく先達のお話を聞いて、同時に自分の感覚で確かめて、体得していく、そこもご指摘があったように感じました。

あくまで僕の解釈なので、これは先生がそのままおっしゃっている言葉ではありませんが、なにか伝わるものがありましたらうれしいです。

人間は何度も同じことを繰り返す。
繰り返されている物事そのものには、いいも悪いもない。
ただ、それに気づいていることで、自分の内側が変わり、外の世界も変わってゆく。
そして、そういった人間を内側から変えるような変化、つまり、成長や学びを起こして行くことには、教えるほう、学ぶほう、ともに自我の壁のない環境が欠かせない。

自分自身への愛と、他者、言い換えれば周囲への愛。

・・・ちょっと話が飛ぶようではありますが、そこに愛があることが、やはり大切なのだとかんじます。

今週末も楽しみにお待ちしています。

ybooking@gmail.com

馬橋会議室ちかくのおうち。
秋晴れの空に、たわわに実る柿の実です。