ヨガの経典に「ヨーガ・スートラ」があります。
その冒頭でこう述べられます。
「これよりヨーガを明細に説く」
「心の作用を止滅することが、ヨーガである」
「その時、見る者は、それ本来の状態にとどまる」
人の心はいつも楽しいことや嬉しいこと、または悲しいことや怒りを覚えることに揺れ動き、落ち着くことがありません。
しかし、その心を静かな状態に保つことができれば、その向こうにある、本来の自己でいられる。
本来の自己とは、魂とか、そうした言い換えができると思います。
それを「見る者」と表現しています。
「見る者」とは、揺れ動く心を観察する者です。
どんなに心が荒れ狂っていたとしても、それに吞まれてしまうことなく観察する者でいることはできる。
さて、どうやれば?
その方法が残り200程度のスートラに説かれています。