『福家警部補の挨拶』
大倉崇裕 東京創元社
2006.06.30発行
私設図書館の司書が、図書館存続の為に、初代オーナーの息子である現オーナーを殺害する話『最後の一冊』。
元科警研科学捜査部主任で、現在は大学の講師である男が、自分を恐喝している准教授を殺害する話『オッカムの剃刀』。
ベテラン女優が自分と同期の女優を殺害する話『愛情のシナリオ』。
昔ながらの酒造りをしている酒造社長が、自分の会社を買収合併しようとしている機械醸造の酒造社長を殺す話『月の雫』。
このシリーズは、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』形式のミステリ。
つまり、犯人の犯行は冒頭で明かされていて、それを事件の担当刑事である福家警部補が追い詰めて行く。
福家警部補は小柄で童顔な女性刑事。
いつも身分証(警察手帳)を鞄の中で行方不明にしがちで、徹夜で捜査をし、結構酒豪。
福家警部補がそんなだから、機動鑑識班の二岡も徹夜になったり。
コロンボ形式だと、警部補の頭の中がどうなっているか、解らない面白さがあるね。
福家警部補シリーズは、他に『福家警部補の再訪』がある。
『刑事コロンボ』愛に溢れたシリーズだなあ。