5月2日2:23に蠍座の満月です。丑三つ時に、8ハウスの蠍座の月。
5月の満月は、ブッダの出家・悟り・入滅にまつわる特別なウエサク祭りとして知られています。
蠍座の満月が、そのような精神的な部分に働きかけるのだとしたら、それは陰陽の統合でしょう。「酸いも甘いも」ですね。
エゴは白か黒を決めたがる傾向がありますが、光と影の両方があるのが自然の摂理。
それを最も美しい形にしようとする水瓶座には「完璧さ」を求める性質があるでしょう。
現在、蠍座を支配する冥王星が水瓶座にあり、今回の満月とTスクエアの角度を作っています。
水瓶座は完全なる光、神の世界にアセンションした少年を表していて、闇に対抗します。
ルッキズムは完璧さを象徴する水瓶座世界の特徴で、自然の不揃いで不恰好なものを、より完璧なものに整えます。AIアートがそれですね。
今回の満月には「価値」のテーマがあります。天王星が牡牛座を去ったいま、価値は多様化し、自由になったように見える一方で、格差を生み出し、より不自由になったようにも感じられます。
より美しく、十分で、完璧であるものが価値を持ち、受け入れられる世界だとしたら。
価値の格差は、感情の深い部分を刺激します。怒りや惨めさ、嫉妬やコンプレックス、憎しみ、あきらめや絶望。まさに蠍座の象徴する影の側面ですね。
それは普段は隠れていて、見えにくいかもしれません。蠍は地下に潜るため「そんなことを言っても仕方ない」と、あきらめているようにも見えるでしょう。
しかしその隠れた部分が、投影を通して刺激されるのが、今回の満月です。
11ハウスの冥王星ですから、友人やコミュニティ、あるいはSNSを通して、心が刺激されることがあるかもしれません。
冥王星水瓶座時代のひとつの傾向として「必要以上に踏み込まず、関わらない」というものがあるでしょう。個人の自由な生き方を担保する傾向ですね。
しかしそれは少しズレると「誰とも深く関わらない」「社会にも必要最低限しか関与しない」ということにもなり得ます。
関わらなければ、無垢のままでいられます。
中国では若い世代の「寝そろび族」が増えているらしいですが「引きこもって、競争に参加せず、消費もせず、必要最低限しか関わらない」というのが、冥王星水瓶座時代の、ひとつの極といえるかもしれません。
蠍座の目的は、多くと関わり、多くを生み出すことにあります。神が世界を創造したように、内なる創造力を駆使して、たくさんの価値を生み出して、社会に与えること。
それゆえビジネスの星座であり、多くの葛藤や、ネガティブな感情も存分に感じながら、社会や人と関わることを、うながす星座ですね。
深く関わることは、楽しいことばかりではありません。
しかし酸いも甘いも飲み下し、心を大いに震わせてこそ、精神的にも成長し、人生が潤うのでしょう。
光と影との両方を享受する、蠍座の満月です。


