マイケル・ジャクソンのホロスコープ | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

映画「マイケル」を観てきました。

 

 

獅子座木星期の入り口にふさわしい、世紀のスーパースターのバイオグラフィですが、父親との確執のみに焦点を当てて、意外とサラッとしている印象です。

 

子役のマイケルも、大人マイケルのジャファー・ジャクソンも、歌も踊りも、とてもとてもうまかったです。

 

…ですが、当時のマイケルの熱狂を知っている世代としては、あの存在感やスタイルやキレは、やっぱり唯一無二なんだよな…とも感じてしまいます。そもそも比べてはいけない、とわかっているのですが、ジャファーが細いからかな。いや、やっぱり放つオーラの厚みかもしれないですね。

 

懐かしのナンバーが始めから終わりまで流され続けて、その大半をほとんどの人が知っているというところに、マイケルの偉大さがあるでしょう。

 

ただマイケルほどの有名人になると、そのエピソードもかなり知られたところで、ダイアナ・ロスとの関係や「We are the world」がバッサリなかったのも、ジャネット・ジャクソンが出てこないのも、父親との確執が弱いのも、やや物足りなさを感じました。諸々の権利の問題でしょうか。

 

 

マイケル・ジャクソンのチャートは、占星術のクラスで、たまに使わせてもらいます。

 

強迫的な父親を象徴する太陽・冥王星の合。乙女座の完璧主義。8ハウスの木星・海王星とセクスタイルにあり「押し付けられた運命」から逃れることができず「家族はひとつ」という信念を押し付けられて、それに才能が育てられると同時に「共同責任」を背負わされることになります。

 

実際にジャクソン家を支えていたのは、煌めく天才マイケルであり、その天賦の才ゆえに個人として搾取され、代わりに世界に愛とパワーをもたらしたのでしょう。

 

父親との関係がクローズアップされがちですが、私はけっこう母親も微妙だなと個人的には感じます。

 

ASCとほぼ重なる月の魚座で愛と献身の象徴であり「家族の犠牲となる母親」「父親に圧倒される母親」でもあります。

 

この母は末っ子マイケルの生涯にわたる絶対的な味方であり、限りない愛を捧げ続けますが、同時にマイケルを父から守りきることができません。そんな母親の苦悩にマイケルもまた心を寄せて同化していき、横暴な父そして世界に対して、ふたりで身を寄せ合って守ろうとするようにもみえます。

 

マイケルの途方もない愛とやさしさと献身は、母の信仰心の強さを通してやってきたもので、それはチャリティーを通して莫大な富を世界にもたらしましたが、彼自身を救うことになったのだろうか…などと考えてしまいます。

 

マイケルは成長したのちに、父親をはるかに超える力と権威を手に入れて、決別しましたが、その人格には父の闇が絶えず付き纏っていたように見受けられます。

 

繰り返す整形は父親から鼻を揶揄われたためともいえるし、無性欲者となったのは父親がジャクソン5のグルーピーの女の子をとっかえひっかえし妊娠させたためとも言えるし、後年の訴訟案件も「搾取する父」が異なる形で出現したかのように思えます。

 

唯一無二の光として地上に生きる背後に、人間の本質的な欲望の濃い影を見る人生に、胸が打たれるのでした。