私のところに来てくださる方は、私より±10歳前後の方が大半なのですが、それはすなわち、火星期—木星期—土星期の世代ということです。
この時期に、占星術やスピリチュアルを学び深めるのは、良いですよね。
火星期の30代半ば〜40代半ばは火星が示す通り、人生を自らの手で開拓するチャレンジ期であり、職場でもプライベートでも技量が試され、大いに活躍できる時期。
努力次第で得られるものが多い反面、人間関係や社会システムとの狭間で葛藤することも多いでしょう。
そんなときに、どう乗り越えたら良いのか、どこを目指したら良いのかというヒントを、客観的な視点から得ることは有効ですね。
火星期はエゴが最大になるので、周囲とぶつかりやすいし、それを我慢して溜め込むと心身がフラストレーションに蝕まれます。
それが40代中盤以降の木星期に突入すると、いろんなことが「まあ、いいか」とやり過ごせるようになります。
やることが増える上、更年期にも突入するので、細かいことに構っていられなくなる、という身体的な事情も大きいのかもしれません。
「寛大さと理解」が木星期の最大の特徴で、この時期にしっかりとこれまでの答え合わせ……「あの時に何が起きていたのか」「これをどんな風にとらえることができるのか」…と、自身の心の落とし所を見つけておくことで、その後の土星期が楽になると言えます。

昔話にはよく「良いおじいさん」と「意地悪なおじいさん」とが、登場しますが、現実にも「ニコニコして誰にでもやさしいおじいさんと、気難しくて文句ばかり言っているおじいさん」とがいますよね。
両者の道は、一体いつ、わかれてしまったのでしょうか。
私はたまに、このことについて考えます。
「なぜ人は、気の良い老人になったり、気難しくメランコリックな老人になったりするのか」
土星は統合のシンボルで、この時期……すなわち50代後半以降になると、これまでの体験や成熟させてきた人格が、ひとつの完成した姿を作ります。
人生の集大成として、木に刻まれる年輪のように、生き様が人格に現れるのですね。
惑星をより厳しく、引き締める働きがあるものを分類するなら「水星・火星・土星」がそれに当たり、より受容的に、緩める働きがあるものを分類するなら「月・金星・木星」がそれに当たるでしょう。
厳しく頑張ってきたけれど、リラックスせず、愛し愛される経験に乏しく、寛大に他者を認めたりゆるしたりする経験が少ないと、人は気難しくなるのではと感じます。
逆に他者に頼りっぱなしで責任を放棄してきた人は、土星期に改めて向き合わなくてはいけないことが、やってきますね。
大事なことは、やっぱりバランスなのでしょう。
たまにご自身を振り返って、どちらかに偏っていないか、確認する時間を作ると良いかもしれません。