2月26日、水星が魚座で逆行を始めました。
魚座の水星逆行は、コミュニケーションが行き違うというより、言葉そのものが届かなくなるような感覚をもたらします。
水の水星は「ミュート」の配置で、声が消えてしまい、感情を飲み込んで、あきらめてしまうことが多々あります。
喪失感や、報われなさを伴う「没交渉」——つまり、どれだけ言葉を尽くしても、もうそこには届かない、という断絶が起こりやすいときでしょう。
2月27日は、水瓶座の火星が牡牛座27度にある天王星とスクエアとなりました。
天王星が位置している牡牛座27度という度数には「アルゴル」という恒星があります。
ペルセウス座にある一等星で通称「悪魔の首」。英雄ペルセウスが切り落としたゴルゴンの頭に位置する星なんですね。
これは古来より「頭を失う星」として恐れられてきた星です。指導者の失脚、あるいは死。
歴史的に見ても、アルゴルが活性化されるとき、世界のどこかで権力の中枢に激震が走ることが少なくありません。
そのアルゴルの天王星と、火星がスクエアとなりました。
火星は戦闘と衝突のトリガーを引く星です。
水瓶座の火星は「集団・思想・革命」と結びついていますから、個人的な争いというより、国家や組織レベルの対立として現れやすいものですが、現在起きているアメリカ・イスラエルとイランをめぐる戦乱は、この配置と深く呼応していると感じています。
「天にあるものは地にもあり、大きなものは小さなものと呼応する」
占星術にはそんな考え方があります。
世界で起きていることは、わたしたちの日常の中にも、小さな形で響いてきます。
月食の前後に、誰かへの言葉が届かなくなった、突然の断絶を感じた、長く抱えていた怒りや悲しみが噴き出した、あるいはどこかで力ずくのものに押し流されるような無力感を覚えた——そんな経験をした方もいたのではないでしょうか。
この星の配置が世界規模で引き起こしているエネルギーの波紋が、あなたのところにも届いたかもしれません。
世界の痛みに心を痛めながら、自分の中の痛みにも向き合う。
今は、そのような時期なのだと感じます。
ご自身の心に寄り添ってくださいね。
