11月12日から木星が逆行を始めました。木星の逆行は年に1度、およそ四ヶ月の間、続きます。今回は2026年の3月11日までの四ヶ月が逆行期です。
惑星は逆行に入る前後に、その惑星の象徴するテーマを再確認するような出来事を起こすでしょう。逆行に入る前と、順行に入る前に、惑星の動きが止まっているように見える留(ステーション)の期間ですね。およそ3〜5日間あります。
その間に、逆行中に調整すべきテーマが浮上することが多いのですね。
現在、木星は蟹座にありますが、これは発展のための土壌の豊かさを象徴する配置。蟹座というホーム、足元、土台の安定を表していて、そこが充実しているからこそ、私たちはしっかりとパワーを充填させて、外の世界へと飛び出す準備が整います。
外の世界で疲れ、傷ついた身体を、癒して回復させるのは蟹座の役割なのですね。
逆行に入る前後に、住まいや家族、心身の健康などで、改めるテーマが浮上した人もいるでしょう。

心の中心にくつろいで、しっかりと深く眠ることで、私たちは回復します。
そのために大事なことは「心の中心に留まること」すなわちハートの声を聞いて、共に寄り添うことと、安心して自分自身に潜り込める部屋を作ることです。
心配事や不安、怒りや悲しみがハートにあふれていると、なかなか心の真ん中に留まることができないかもしれません。そんなときはハートに耳を傾けて、その訴えをしっかりと受け止めることが必要でしょう。
また物理的に環境がうるさかったり、眩しかったり、寒すぎる、暑すぎる、乾いてる、蒸している、狭い、落ち着かない……といった要因は身体のストレスになります。
「どこでも眠れる」という人もいますが、それはそれで「身体のストレスに気づいていないだけ」の場合もありますね。神経を鈍くすることで、どこにでも対応できますが、実際の肉体は疲労を感じていることもあるでしょう。
そういう場合は身体に直接「どう?」「調子よい?」と尋ねてみると「疲れてる」「休みたい」などとかえってくることもあるかもしれないですね。
これもまた内側の声を聴くことでですが、それが大事なのは、蟹座が聴覚を司る星座だからです。
私たちは聴覚を使って「安心できるかどうか」を図っています。場の雰囲気、相手の感じ、状況に対するシビアさ……言葉にならないそれらを、私たちは聴覚を通して、キャッチします。
ですから心と身体の声に普段から敏感になっておくことが、あらゆるものを察知する能力に繋がるし、強いては「落ち着く環境」や「パワーを回復させる生活空間」を整えることにも繋がります。
いつも元気に満ち足りているかどうか、そのために住まう部屋がパーフェクトなのか、この蟹座木星の逆行期に見直してみると良いかもしれません。