11月10日から30日まで水星が逆行します。
水星は年に3回、1回につき三週間ずつ逆行して、日常のさまざまな事柄を調整させるでしょう。
惑星が逆行したときは、ある意味、その惑星の経験の幅を広げるチャンスです。
よく言われるのは、水星が逆行の時に遅延が発生したり、メールが届かなかったり、約束が反故になったりといった出来事が発生するというものですね。
実際にそれらの事柄は水星が順行の時にも起きていると思いますが、逆行時に特に注目されるのは、それを振り返り、調整するため。
遅延を防ぐためにはどうすれば良いか。メールが届かなかったとき、それをどう確認したり、対策したりすれば良いか。約束をする前に何を確認する必要があるのか。
そこで振り返り、省みて、調整したことが、順行時のスタンダードとなります。
私たちは平時、決まった手順で仕事や作業を進め、いつものやり方で管理して、慣れた道具を使います。たまに新調したり、新しいやり方を始めたりもするでしょう。
逆行の時はその「いつもの」「決まった」「慣れた」ものを、見直して、改善する好機となるわけです。
なぜ水星の逆行は年に3回なのでしょう?
1年かけて地球が太陽のまわりを巡るあいだに、水星は約4.15周します。そのため、地球と水星は116日毎に会合するのですね。1年に3回です。
水星のほうが速度が速いので、近接して追い越していくときに、逆行しているように見えるのですね。実際に後退しているわけではありません。
太陽を中心において、水星の軌道と会合する地点をマークしていくと、六つの花弁を持つ花の形が出現します。
年に3回、6つの花弁という数は、水星を支配星とする双子座と乙女座が三番目と六番目の星座であることと関連がありそうですね。
双子座の水星は最新の情報を集めたり、新しいものを作り出したり、とアクティブに内外に働きかけます。
乙女座の水星は、そのようにして得たものを実際の日常の中に落とし込み、より美しく洗練された仕事や暮らしとなるように整えるでしょう。
そう思うと、水星の逆行は双子座と乙女座の間に生じたズレを調整する期間といいますか、先行する双子座の情報やひらめきをしっかりと形になるように精査して日常に落とし込む期間のように感じられます。
水星は日常生活のあらゆる物事と関係しているため、変化する社会や流れに合わせてコマメにアップデートする必要から、四ヶ月に一度という頻度なのかもしれないですね。

