京都時代祭と、天秤座の都 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

10月22日は京都の時代祭に行ってきました。

 

 

京都御所から平安神宮まで、2,000人の市民がその時代時代の衣装に身を包み、時に有名人にも扮してパレードするという、華やかなお祭りです。

 

今年で130周年というので、京都のお祭りの中では新しいものかもしれませんが、市長や府知事もパレードに参加して、明治維新から始まり、江戸時代、安土桃山時代、室山時代、鎌倉時代、藤原時代…と、少しずつ遡っていく様子は荘厳でした。

 

 

大トリは、平安神宮に祀られた、桓武天皇と孝明天皇の御霊を載せた御鳳輦。御霊に京都市中と京都市民の元気な姿をご覧になっていただくことが目的です。2,000人の市民はその随身なあるわけですね。

 

 

パレードは20のグループに分かれて、およそ2時間。

 

しっかりと時代考証された衣装は当時のものを極力再現するという、文化と技術の継承も兼ねているという、お祭りです。

 

それだけに時代毎の衣装が本当に素晴らしかったです。江戸時代ぐらいまでは、どこか馴染みがあるものの、室町時代になるとグッと華やかで形も少し変わり、鎌倉時代では蜻蛉や鳩や扇などの模様と染めが鮮やかになり、平安まで戻ると麻に自然の草木で淡く染めたようなナチュラルテイストになっていきます。

 

 

女性陣だけのパレードもあり、巴御前、静御前、紫式部、清少納言といった有名な女性たちのみならず、大原女、桂女、白川女といった伝統的なスタイルの女性たちも出てきて、とても華やか。

 

 

パレードには子どもの姿もあり、とても可愛かったです。

 

 

桓武天皇によって都が平安京に遷都されたのが794年10月22日とされています。遷都1100年目の1895年に平安神宮が創祀され、そこから毎年10月22日に紀念して、時代祭が行われているとのこと。今年が130年目ですが、平安遷都から実に1230年目ですね。すごい。

 

象徴的とはいえ、10月22日を平安遷都の誕生日とすると、京都は天秤座29度の都ということになります。2月11日を建国とする日本は水瓶座ですから、風の国の、風の都ですね。

 

天秤座29度は、非常に優れた識別能力とバランス力を合わせ持つ度数。伝統を保ちながらも、その時々の時代に合わせて、軽やかにアップデートするのは、まさに天秤座だと感じます。

 

天秤座にとって、バランスを量るための中心点が重要なのですが、そこに「帝の御霊」という何者にも代え難い権威が位置しているのが良いのではないでしょうか。

 

実体はとって代わられますが、1200年の歴史を持つ御霊には、先祖と自然霊を敬う日本人にとって、本能的に非常な説得力がありますよね。

 

そこを中心に据えているからこそ、時代に合わせてソフトをどんどん変えていったところで、微塵も揺らがない存在感がある都市なのだと感じます。