土星が牡羊座に入って、新しいサイクルが始まったものの、海王星が共にあるためか「やるぞ!!」という、気合の入ったスタートというよりも「あれ…もう朝なの? なんだか寝足りない…」といった感じの、ふわふわした幕開けのような雰囲気が漂っています。
海王星は個人と全体の境界を曖昧にするので、エネルギーを放電させていくような作用がありますね。眠っている間にパワーを充電させるはずが、同時に漏電しているので、起きても「あれ、ちょっとしか回復してない…」といった感じがあるかもしれません。
この個と全の境界が曖昧なことを生かして、森の中で瞑想したり、自然の中に体を投げ出したりすると、ものすごくリフレッシュして、心身が蘇るような感じもするでしょう。宇宙全体や大自然からパワーを浴びるようにもらうイメージですね。
しっかりとパワーが満ちている人は、以前よりも動きやすく、気持ちも身体も軽やかになってきた感じがあるかもしれないですね。
しかし眠りに落ちる直前までブルーライトを浴びていたり、脳が刺激を受けて活性化したりしていると、その興奮した状態が寝ている間にも続くので、しっかりと回復できないかもしれません。
海王星(魚座を支配)のバランスを取るのは、向かいの水星(乙女座を支配)です。乙女座と双子座を支配する水星は神経系統を司りますが、乙女座は副交感神経、双子座が交感神経ですね。
現在、双子座に太陽・水星・木星と集まって、こちらも非常に活性化している時期です。言い換えると交感神経が活性化して、好奇心が高まり、興奮を求めてやまない時期ともいえます。
こういうときって、ショート動画を見まくったり、SNSを見始めたら止まらなくなったり、ドラマやゲームにハマったりと、頭が忙しくなるでしょう。
旅や学びや情報収集にはもってこいの時期ではあるのですが、そちらに傾きすぎると、興奮状態で神経回路が狂ってしまいます。そうすると、疲れが取れないだけでなく、間違った選択をしやすくなるそうですね。
今年の下半期は新しい挑戦を始める時であり、あるいは難しい状況をうまく切り抜けていくことも必要なときでしょう。この時、生かしていきたいのが直観力ですね。牡羊座の持ち味である、この直観はある種の動物的な危機回避あるいは危機予測能力です。
危険がやってきそうなことを直前に察知したり、出会った動物から逃げた方が良いのか、留まっていて良いのかを一瞬で判断したり、逃げるとしたらどちらに逃げたら良いのかを見極めたりする、サバイバルに欠かせないものが、この直観の力です。
これが働かないと、やばい状況に留まり続けたり、危険な人と契約してしまったり、間違った方向に逃げてしまったりするという……これから3年弱の土星牡羊座時代がガタガタになってしまいますね。
直観を働かせるためには、まず身体が充分にパワーが満ちていること。そして思考がシンプルに働くことが欠かせません。だから質の良い睡眠なんですね。そして質の良い睡眠をとるには、副交感神経が優位に働くことが欠かせないわけです。
やっぱりここでも乙女座の出番です。副交感神経を優位にするには、第一に腸活です。腸が健やかであること。善玉菌が多いこと。腸内環境で人間の性格ってだいぶ変わると言われるのは、ここが整うことで、副交感神経がしっかりと働き、穏やかで勤勉な性格になるからでしょうね。
第二にやっぱり時間で自己管理することですよね。ダラダラやらない。ここまでと決めて、それを守ること。しないことを決めること。
双子座が優位に働くと、やりたいことがいっぱい溢れて、それが難しいのですが、パワフルな体とよく働く直観を手に入れるために、意識していきたい時期だと思います。