ギリシャ旅行記(7)テーベ・アテネ | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

朝に荷造りして、宿で朝食です。近所のパン屋で買ったほうれん草のパイとハムチーズパイ、合わせて€4.5(約750円)に、スーパーで買ったチーズとハム、ヨーグルトに紅茶など。

どの料理屋にもヨーグルトが置いてあり、ヨーグルトにキュウリとニンニクを刻んだディップのザジキも付け合わせで出てきますが、ギリシャヨーグルトは単体で食べても美味しいです。濃厚で、味が凝縮されています。日本ではイチオシの「蔵王ヨーグルト・極(きわみ)」が、これに近いかも知れません。

8:00すぎにチェックアウトして、今日はアテネへ戻ります。ノンストップだと4時間ぐらいですが、3時間ぐらい進んだところの、つまりだいぶアテネ寄りの、テーベという街に立ち寄ることにします。

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最初はデルフィの近くのアラホバ村に立ち寄ろうかと思っていたのですが、行きがけに雰囲気を見たので、もう良いかなと。デルフィ観光とセットになることが多いようで、観光客が多数の小洒落たカフェやお土産屋が並ぶところでした。

テーベにしようと決めたのは、ここが古代のテーバイだからです。古代ギリシャではアテナイやスパルタと同じぐらい力を持っていたポリスのひとつがテーバイですね。

そして、テーバイの王といえば、アポロン神託の悲劇で有名な、オイディプス王です。フロイトの提唱するエディプス・コンプレックスの元ネタになった人であり、2,000年以上ものあいだ、世界中で上演され続けている演劇もそうないですよね……。

ちなみについこないだの3月に、梅田のスカイシアターで三浦涼介さん主演のオイディプス王を観たばかりでした。

それもあって安直に「よし、テーベに寄ろう。ついでに現地の考古学博物館にも行こう」と出発しました。ちなみにテーバイは、英雄ヘラクレスの出身地でもありますね。

途中のSAでカプチーノ・ラテ€4(約660円)を購入して、延々と高速を走ります。高速道路はガラガラで、他の車はたまにしか見かけず、道はほぼまっすぐで、周囲は山とオリーブ畑。東北自動車道の盛岡より北を走るとこんな感じなので、何だか既視感を覚えます。走る車が少ないからか、SAもひとつ飛ばしで閉鎖されております。2008年の経済危機以降の煽りもあるんでしょうね。

現在もギリシャは失業率9〜10%と高い確率で推移しており、特に若年層に限ると25%にも及ぶそうです。大学進学率は高いものの、経済が回復されていないため、正規雇用が少なく、頭の良い人は他のEU諸国に流れてしまったり、卒業後も自立せずに実家で暮らす人が多いため、合わない仕事ならやめてしまおうという傾向があったりするためだそうです。

ちなみに出生率は1.27人、全人口の中央値年齢は46.8歳と、なかなか日本とどっこいの少子高齢、人口減少問題を抱えているようです。

実際にギリシャでは、賑わっていて景気が良いのは観光地で、地方都市のやや寂れた雰囲気とのギャップを感じて、現在進行中の日本の姿が重なるようでした。

お昼頃にテーベの街に着いて、しばし、駐車スペースを探して巡回しました。基本はどこの街でも左右の道にみっちりと隙間なく路駐。この国では縦列駐車ができないと、生き残れません。

 

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無事に車を止めることができたので、考古学博物館へ向かいます。入場料€10(約1,650円)。なかなか良かったです。中庭に彫像やレリーフ。

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博物館の中は、まずテーバイ出身の英雄ヘラクレスにフィーチャーしたコーナーが目玉にあります。

それから先史時代、ミケーネ時代、ヘレニズム時代、ローマ・ビザンチン時代と細かく展示が分かれています。

オイディプス王の展示もありました。

 

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かなり見応えがあって、1時間半ぐらいいたと思うのですが、特筆すべきは、その間のお客さんが私たちしかいなかったこと。職員の数の方が多く、どこのコーナーでもずっと職員さんたちに見守られておりました(笑)

googleマップで星評価の高いお店を探して、ランチをします。グリーク・サラダ、フレンチフライ、ピーマンのチーズ詰めに、お水で€14.5(約2,400円)。とにかく野菜が美味しいです。味付けは基本的に山盛りのオリーブオイルにニンニク、ハーブ。チーズにヨーグルト。地理的にもアラブ料理に近いのかな。

 

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観光地で、ヨーロピアンのおばあちゃんたちが着ている、ひらひらの洋服が欲しくなって、テーベの街で衝動買い。€18(約3,000円)。明日はこれでアクロポリスに行ってみよう。

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1時間ちょっとのドライブでアテネに帰ります。アテネが近づくにつれて、交通量がどんどん増えていき、街中に入ると、交通渋滞。ガソリンを満タンにして(€30=約5,000円)、レンタカーを返却しました。無事に返せてよかった。

最後のお宿は、アテネ・ゲートホテルです。初日に観に出かけたゼウス神殿の目の前。部屋からはゼウス神殿ビュー。たっぷり観ました(笑)

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完全に立地だけで勝ち組のホテルです。ビジネスホテルの広めのダブルの部屋に、小さなテーブル、小さなベランダがついている感じで、朝食付き2泊で€632(約104,300円)。高いでしょ?(笑)

しかし立地は最高です。ゼウス神殿前で、アクロポリスの入り口まで徒歩5分。ホテルの裏がプラカ地区。ということで、観光客で賑わうエリアをぶらぶらと散策して、お土産を買います。

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マティのついたストールを€15(約2,500円)で購入。神様の絵葉書1枚€0.5(約82円)をオリュンポス12柱分など。

お腹が空いたので、タベルナで夕食。ギロピタとザジキ、レタスサラダとお水で€22(約3,600円)。

 

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ドライブで疲れたので、早めにホテルへ帰って休みます。明日は最終日にして、メインのアクロポリス観光です。
 

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