2025年3月30日20時45分、海王星が165年のサイクルを終えて、新しいサイクルへと突入します。
海王星は、人類の集合意識を象徴する惑星。
人々の夢やあこがれ――今の世界に足りていないものを、満たしたいと願う人々の理想の方向性を示す星でもあります。
この165年のサイクルで人類が実現してきたもの、やりきったこと、やり残したこと、それぞれを胸に抱えながら、私たちはまた、新しい時代を切り開いていくのでしょう。
人類にとって未来は、希望であり、救いです。私ができなかったことを、子どもたちは実現してくれるかもしれない。私の志は、誰かに受け継がれて、いつか完成するかもしれない。
過去の人々の功績を受け継ぎ、あやまちを正し、思いを実現していくというバトンを、人類は有史以来、ずっと渡し続けてきました。
いま、ここから、また明日に向かって、受け取り、ひらき、信じて、また託していくのでしょう。
日常の中でたくさんの後悔があるかもしれないし、迷いや不安、答えの出ない問いもあるかもしれません。
それでも、それらすべてをそのまま受け入れて、前へと進んでいくのです。
私は、どんな明日を信じているのだろう。どんな未来を望んでいるのだろう。
そのために種をまき、そのために終わらせていくときです。
どんな選択にも、正解も間違いもなくて、私たちはひとりひとりが、全体を形づくる一部として、咲いて、閉じて、種を残す花のように生きているのでしょう。
それでも、この花が――未来にまた、美しく咲きますようにと、祈らずにはいられません。
私たちの夢を託した船が、未来へと進む。
新しい時間の始まりです。