11月1日21:48に、蠍座の新月です。
水の星座で形成するグランド・トライン(三角形)と、ミスティック・レクタングル(長方形)が、新月図の中ではっきりと浮かんでいます。
新月は足元の第4ハウスに位置していて、日常の基盤を見直すことが求められる時期となるでしょう。現在の環境において、使いにくいところ、やりにくいところから、変えるべき点を見つけ出し、合理的に適応していくことが、うながされます。
蠍座は、人生において避けられない大きな変化を象徴する星座。
人生のステージが変わるとき……就職や結婚や離婚、引っ越し、離別といった個人的なことから、社会的な変化に至るまで、生きている過程で起きる、さまざまな出来事に合わせて、個人はその都度、古い殻を脱ぎ去り、新しい環境に適応してきました。
そのような変容は、自発的に起きるものもあれば、社会や他者との関わりの中で「そうせざるを得ない」形で訪れることもあるでしょう。
いずれにしても、現在は社会全体が変わりゆくとき(水のグランド・トライン)であり、私たちは努力してその変化に適応していく(ミスティック・レクタングル)必要があります。生きるために、そうする必要があるのですね。
冥王星が山羊座の最終度数に位置していて、古い体制を壊しつつある中、まもなく火星は獅子座に移り、冥王星も水瓶座に移動します。
未来の扉を開けるために、人間の内に秘められた、まだ使っていない本質が呼び覚まされるでしょう。
人生の困難な局面に直面する時にこそ、私たちの本質は目覚めます。
外側の世界や関係の中で葛藤を感じるときにこそ、自分自身の心の深みと向き合って、眠っている能力を呼び覚ましていく、蠍座の変容の季節です。