自分に還る、蟹座の季節 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

蟹座の季節は、その支配星である月にスポットが当たるので、どうしても繊細になりやすい時期です。

 

月が司る肉体や感情、無意識の領域が強くなって、それらの内側にあるものが外の世界に投影されやすいときだといえるでしょう。

 

誰かとの関係において孤独を感じたり、イライラしたり、依存したくなったり、認められたい、あるいは離れたいと思ったりする時、それは月が過去に体験してきたものを投影しているといえます。

誰もが月の満ち欠けによって、時々「自分は誰ともつながっていない。切り離されている」と感じることがあるでしょう。そばに人がいても、いなくても。どこかに属していても、いなくても、ですね。

 

これは月の満ち欠けする感情と共に、切り離されたときの記憶を無意識のうちに反復しているためです。

 

 

人生は切り離しの連続です。母親の胎内から切り離され、おっぱいから切り離され、自宅から幼稚園や小学校へと切り離され、成人すると家や親から切り離されます。

 

中には切り離されるよりも先にみずから切り離して、自立していった人もいるでしょう。

この分離は私たちの誰にとっても必要なプロセスですが、早すぎても遅すぎても上手くいきません。

 

出産のタイミング、乳離れのタイミング、家を出るタイミング、会社を辞めるタイミング、人と別れるタイミング……。早すぎると自立に失敗するし、遅すぎると母体と一体化したまま自分になれません。

そして、切り離すにしても、切り離されるにしても、いつまでも離れられないにしても、そこには繊細で言語化しがたいドラマが生じるでしょう。このドラマのパートを私たちは何度もさまざまな関係や状況の中で再現し続けます。

それに気づいて、どれだけその感情との同一化から離れてみていられるのか、が、スピリチュアルな探求の始まりの地点ですね。

 

関係に揺れる時期だからこそ、そのからくりを利用して、自分に還っていきたいときといえるでしょう。