闇をみて、超えていく | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

春分図の月と冥王星の180度、さらにそこに対して調停に入っている太陽と海王星のアスペクトを見ていると「しっかりと真実を認めること」が、つくづく大事なときだと感じます。

 

冥王星は蠍座の支配星で「目には見えない力」や「相手の野生の本能」を見抜く能力。

 

人は誰かと出会ったときに、本能的にこの部分を使って「誰が力を持っているのか」「誰を怒らせてはいけないのか」「この人の力が自分より上か下か」を見抜きます。

 

相手の力量を推し量る能力。誰が怖い人なのかをパッと見極める力。

 

私たちは通常、自分の本能的な欲求や本気を出したらどんなに恐ろしいのかという力を隠します。それを知られることは、相手に弱みを握られることに通じるからですね。

 

しかしそれでも私たちは相手の真実の一片を見ることができるし、秘められた秘密やパワーがあると暴きたくもなるでしょう。

 

 

その冥王星が入った水瓶座もまた「うそ発見器」です。

 

これは「オクターブ上の水星」の異名を持つ天王星の力によるものですが、鋭敏な知性の働きによって、辻褄の合っていない部分、筋の通っていない現実的にあり得ない部分を素早く見つけ出して「ダウト」と指摘するものです。

 

そしてまた知り得たことを「人々のための情報」として、オープンに広く知らしめていく「マスコミュニケーション」の性質も持っています。

 

つまり冥王星+水瓶座の組み合わせは、隠された秘密やグレーの部分を暴き出して、そのうえで「どうしてこのようになったのか」という経緯も含めて明らかにし、さらにそのジャッジを民衆にゆだねる、といえるでしょう。

 

なかなか過激なコンビネーションですが、実際に社会がそのようになりつつあることが実感できる昨今ではないでしょうか。

 

水瓶座の時代は、民衆が力を持つ時代であり、ジャッジするのは私たちの公平な判断力なのです。

 

 

春分図ではこの冥王星の向かいに、獅子座の月が位置しています。獅子座は自分を中心に置く星座ですから、見ないようにしてきたこと、見過ごしてきたこと、ごまかし、隠してきたことを「自分のことだ」と、しっかり認めるときだということでしょう。

 

個人、家族、地域、企業、学校、自治体、コミュニティなどで「見過ごされてきた事実」としっかりと向き合い、そのうえで「さて、ここからどうしようか」と、考えるときといえます。

 

春分翌日に大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏の違法ギャンブルのニュースが青天の霹靂のように駆けめぐり、今日は学歴詐称まで出てきましたが、これなど、まさに、この配置の象徴のような出来事ですね。

 

大谷戦手はサターン・リターンを迎えておりますが、今日から火星も魚座に入り、なかなかしんどそうな時期です……。

 

自発的に真実をみるのか、外圧によって明らかにされるのか。

 

事実を受け容れることは、時につらく、痛みも伴います。

 

この春分はそれを超えていくときなのだといっているように、つくづく感じるのでした。