羽生くんの離婚報道が個人的になかなかショッキングでした。
現在は蠍座が超強力には働く時期なので、その取り扱いには要注意ですが、普段以上にエゴの欲望も、それに対して傷つく感情も倍増します。水のエレメントは感情を増幅させますが、蠍座はその中でも特に深い欲望と、他者との関係の中で生じる深い感情…愛憎を増幅させますね。
冥王星が山羊座から水瓶座へと向かうこの時期、今年は日本芸能界三大タブーのJKTの闇も浮き彫りになりつつありますが、闇を作り出すのも冥王星であれば、同じ冥王星がそれを暴き出しもします。
「隠された事実を暴き出したい」「相手の秘密をすべて知り尽くしたい」という欲求は冥王星と関係していますが、無理やり暴かれたほうは、激しい暴力を受けることと同じぐらいの衝撃を受けるでしょう。そのことをもっと私たちはお互いに自覚する必要があるのではと感じます。
ただの「知りたい」という好奇心だけでなく「隠されたものを見たい」「裏を見たい」という欲求は冥王星のもの。
それは「相手のすべてを支配したい」という力の欲求が「知る」という形で表現されているといえるでしょう。
特定班と呼ばれる人たちがSNS上に存在しますが、彼らはターゲットの発信したわずかな情報からさまざまなものを特定します。芸能人の身に着けている服や時計や雑貨などがすばやく特定されて、それが早々に完売になるなんていうことも多いですよね。
それくらいでしたら牧歌的なものですが、ちょっとした発信から本名、住所、勤め先や行動パターンなども割り出されると、それは恐怖です。以前は探偵を雇って調査していたようなことが、いとも簡単になされてしまうわけですね。
特定屋、特定サービスという名のもと商売として横行し、名前や住所が1万円程度で割り出されてしまいますが、それを利用して気になる相手に近づいたり、ストーキングできてしまったりすることまで「本当の意味」で、ちゃんと理解されているのかと思ってしまいます。
「相手側より多くの情報を握る」ということが権力闘争には欠かせないように「相手を暴いて、秘密を知ること」は、個人の力(パワー)の欲求を満たす、手っ取り早い手段となります。
なので「誰かの噂話をする」という行為そのものも冥王星と関連し、その力は相手を精神的に深く傷つけ、破壊させることもできるんですね。
「そんなつもりはない。みんなが話しているから、つい…」という軽い気持ちで職場や近所の噂話に参加することがあるかもしれません。そういうとき、往々にして言い出しっぺになる人、いつも噂話をしている人は、大抵の場合、チャートの冥王星が非常に強い力を持つ配置にあることがほとんどです。
より多くの人々の情報を知っていることで、その人は自身の力の欲求を満たしているのです。そして大抵の場合はそれが力であることに無自覚で、それが人を傷つけることになることにも気が付いていないかもしれません。
しかし実際に、そのような「いつも誰かが、誰かの噂や悪口を話している」ことで、コミュニティに居づらくなったり「自分がいないときは言われているのだろうな」という不審が募って、人付き合いが面倒になったりする人は、かなりいるでしょう。
あるいはうんざりしているけれど、抜けたらそれはそれで面倒になるので、仕方なく関わっているとかですね。
それはすべて冥王星がもたらしている問題だといえます。
それは心地よい安心感や安全な感覚とかけ離れたものであり、警戒心、不信感、いつも誰かに監視されているような感覚を与え、私たちの命の尊厳を脅かすでしょう。
羽生くんは早々にそれらに参ってしまい、アスリートらしく素早く決断したのかもしれません。
冥王星の支配する蠍座の次の星座が射手座であり、これはモラルや社会的な正義を象徴する星座です。
「特定屋が個人情報を特定することは簡単にできる。しかしそれは人の尊厳とプライバシーを傷つけることになるので、相手に迷惑をかける形で使うのはやめよう」という感覚は、この射手座とそれを支配する木星からもたらされるもの。
射手座の羽生くんのメッセージからは、いつもそのような公明正大でいようとする姿勢を感じるのですが、今回のことで「マスコミや過激なファンはその体質を改善すべきだ」という意見が大多数を占める一方で「公表されたものは真相ではない。本当の問題は妻にあったはず。その問題を突き詰めるまで、私たちは止まらない」という恐ろしいポストもあり、このようなごく一部の冥王星の化身のような人たちが、彼を追い込んだのだなというのを垣間見た気がします。