6月18日13:38に双子座の新月です
新月の星読みはインスタにアップしましたので、そちらをお読み下さい。
こちらでは双子座にまつわる話を書いてみようと思います。
双子座の双子の片割れポルックスの父親はゼウスですが、双子座を支配する水星を象徴するヘルメスの父親もまたゼウスなんですね。
ゼウスは木星を象徴としますが、ここに水星と木星、双子座と射手座の相対的な軸が出現します。これは父と子、大人と子供であり、男性性と女性性のように、ふたつでひとつとなる、陰陽のシンボルでもありますね。
ということは、陰陽はふたつでひとつなので、私たちが大人として成熟するために、子ども性が欠かせないともいえます。実際に子ども性は重要なピースですね。
この水星の質はひらめき、思いつき、好奇心で動きまわり、知りたがりで、軽々しく始めたり、なんでも首を突っ込んだりする。時にひっくり返し、まぜっ返すことで、騒動を広げるけれど、それによって膠着していた状態に変化が生じて、最終的に大団円を迎えることになるのです。
惑星で水星はトリックスターの役割がありますが、大抵の物語は好奇心の強い、行動力のある若者の出現で動き始めるでしょう。姫や王子や若者が、何もせずにいつもの場所でいつもの行動だけをくり返していたら、物語は展開しません。
この「いつもの場所でいつもの行動をくり返す」という安定を作り出すのは月と土星で、これは安全に生きるために欠かせないものですが、同時に行動も考えも膠着させていくでしょう。
そこにトリックスターがやってきて、人々を揺さぶり、隠されていたものに好奇心をもって近づき、時に人々が恐れていたものを挑発して刺激して、物事を発露させることで新しい風を呼びこむことになるでしょう。
今は水星もそのような動きにある双子座というみずからのオウンサインに位置しているので、自分の中で停滞しているところに新しい風を招き入れるのにちょうどいい時期といえますね。ビジネスなども刺激されて大いに発展しやすいときです。
深刻にではなく、遊び心をもって、結果を心配するよりも、とりあえずやりながら展開がひらかれるのを待つように、ですね。
この「起こるにまかせる」というのも、実にトリックスターらしいやり方だと思います。ショー・マスト・ゴー・オン。一度幕がひらいたら、何があっても止まることなく進んでいく舞台。まるで人生のように。
陰と陽がオセロのように次々と反転して展開していく流れが、あるべきところに向かっていくのを見守るような。そんな遊び心こそが、私たちを成熟させてくれるのだろうと感じる、双子座の新月です。