ちょうどあと一か月ほどで、牡羊座の木星期が終わります。早いものですね~。こないだ魚座から牡羊座へ移ったかと思ったら、あと一カ月で牡牛座です。
木星が牡羊座とその支配星である火星に限りなく恩寵を与える時期ですが、火星が双子座に位置していた3月25日頃までと、それ以降の蟹座に入ってからで、雰囲気がだいぶ変わったと思います。
火星だけでなく、同時期に冥王星の移動もあったのでなおさらですが、個人的には火星が双子座に位置していた時期は「ガンガン行こうぜ」という押せ押せムードがありましたが、蟹座に入ってからは、何となくしっとり。
繊細な揺れやすさが増してきて、明るく活発になっていく社会の背後で、ほんの少しの重さを感じていました。
こういう時期は、自身の繊細さと共に過ごすのが良いですね。ましてや、土星も魚座にあるわけですから、水の要素が大事な時期だと感じます。
揺れ動くことはあまり心地よいものではありませんが、それを厭って感じないように感性を閉じてしまうと、意識が頭にばかり集中してしまいます。
思考は風、ハートは水と関係しますよね。体感は地、直観は火です。
頭・ハート・身体という三つの機能のすべてを意識がカバーしているときに直観が冴え渡り、何が起きているのか、自分が何をすべきなのか、おのずと見えてくるでしょう。
揺れる感情を止めようとしたり、あまり感じすぎないようにハートに触れないでいると、頭だけが機能することになり、それは不安を増大させます。
というのも、頭は「いまここ以外の場所」に自在に行き来することができるもので、逆に身体は「いまここ」にしかいられません。このふたつをハートがつないでいて、すべてがつながっているときに直観が冴え渡るというわけですね。
いまここから離れてしまうと、過去や未来や妄想のなかに意識が向かってしまいます。すると途端に「真実ではない出来事」にとらわれてしまい、思考の生み出した心配事から出られなくなるという、危うさが生じるでしょう。
私たちの現実は「世界をどう認知するか」で作られるので、思考の生み出した概念にとらわれると、そのフィルターを通して世界と関わることになります。それは思いこみとジャッジによる世界であり、その概念から起きてもいない出来事をいつも探してしまうかもしれません。
そのパラドックスから自由になるカギは、いまここで感じている揺れをめいっぱい感じることに尽きます。自身の繊細な感性と共に過ごし、揺れる不安に理由をつけることなく、そのまま味わい尽くします。
火星がもたらす力は、不快な揺れに留まる勇気であり、見たくない闇に思いきって飛び込む勇気でもあるでしょう。木星牡牛座のシーズンを迎える前に、しっかりとハートをオープンに感じきっていきたいときだと感じます。