こないだ、冥王星が水瓶座に入ってから揺れている心について書いたのですが、冥王星移動から二週間強、何かしら揺さぶられるものを感じている人が多いな~と思います。天王星は目覚めをうながすので、自分の内側から揺り動かされますね。
上記では天王星気質の人間関係の難しさについて書いたのですが、私だけでなく「学生時代に友達づきあいがしんどかった」「職場で周囲と噛み合わない」「みんなといても内側で孤独や疎外感を感じる」という声を、しばしば聴きます。
友人を象徴するのが水瓶座・11ハウスである限り、多かれ少なかれ「友人関係のむずかしさ」は、誰もが抱え込みやすいものでしょう。それは5-11ハウスの、全体と個人のバランスでもありますね。
集団としての協調性を持ちつつ、そこで誰もが太陽として輝くというバランスのむずかしさ。それは、そこに参加している全員が協力して創り出すアートのようなものです。
牡羊座-天秤座(1-7ハウス)では、パートナーシップという親密な関係において、押したり引いたりする絶妙なバランスが求められます。
それもかなり難しいのに、獅子座-水瓶座(5-11ハウス)では、それを複数の人で成り立たせようとするわけですね。
「個性が際立つ時代です」というのが風の時代のウリですが、そこには輝きと輝きが相並ぶことのリスクが存在します。いわばスター競演なわけです。
同じような輝きを持ったスターが複数登場したら、どうなるでしょうか? テレビ番組であれば、序列を明確にして、それぞれの見せ場を作ったりするかもしれないですね。ディレクターの腕の見せ所です。
でもそこで誰かが特別であるとき、そうでない人はどうなるのでしょう?
人間関係の難しさは、自分が尊重されていないと感じるときにどうするのか?に尽きるでしょう。
水瓶座の副支配星である土星は、どんな状況にも適応させようと努めるので、その場合は次のいずれかの行動をとらせます。
① 自己主張をして周囲の注目を集める
② 自分の輝きは隠して、強く輝く人に追従する
③ 黙ってやり過ごす
④ そっと、その場から離れてひとりで過ごす
➄ 離反して、別の自分の輝く場を作る
紅白歌合戦とか演劇の舞台みたいに、それぞれの見せ場をお互いが協力して作って、尊重し合えるのがベストかもしれません。でも、そうするにはお互いが自分を見せたり隠したりすること……光と闇を行ったり来たりすることが欠かせないですよね。
ずっと光でも、ずっと闇でもなく。
個人のみならず、グループや企業、地域、国家の単位でも「誰とどのように付き合い、自分の個性を主張するのか」が、試されるときでもあるんだろうなと思います。