天王星のアンビバレントな欲望 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

3月24日に冥王星が水瓶座へ入りましたが、これはプレビュー公演のように、さっとお披露目だけして、6月11日に山羊座へと引っ込みます。その後に再び、水瓶座へ入るのは2024年1月です。

 

冥王星は公転周期が長いので、進んで戻る、進んで戻る……という周期をくり返して、2024年も再び山羊座へ逆行しながら、本格的に水瓶座に留まるのは11月からとなります。

 

とはいえ、みなさま、いかがでしょうか。冥王星のファースト・インプレッション、どんな風に感じていますか?

 

個人的には、けっこう強烈に感じております。

 

詳しくはこないだ書きましたが、冥王星がある地点へやってくると、その地点に隠されていたものがすべて解かれて、白日の下にさらされるのですね。冥王星は新陳代謝をうながすため、隠されていた要素がすべて、表へ出てくるでしょう。

 

水瓶座を支配するのは土星と天王星ですが、土星が維持する質、天王星が改造する質です。

 

私たちの社会の構造は、この水瓶座の性質によって適時、改造され、アップデートされることで維持されているともいえますね。

 

冥王星によって、この質が強烈に力を持つと、社会も個人も強制的な改造タイムに突入するともいえます。

 

土星は構造、骨組み、基盤です。個人にも社会にも、あらゆるものにこれは備わっています。

 

それは「それが作られた時点での最適な構造」だったもの。私たちの日常生活は月が営みをくり返しますが、それはこの土星の持つ構造の中でおこなわれます。

 

土星がハード、月はソフトですね。

 

これがあるからこそ、私たちは毎日を安定して過ごすことができるのですが、時間の経過と共に土星の構造は古くなっていき、徐々に現在に適さなくなっていきます。

 

それを水瓶座が改造してアップデートします。古くなった家をリフォームするように、組織や社会のしくみの構造を作り替えられ、そして個人の自我の構造も作り替えられるのです。

 

進化の著しいAIなど、テクノロジーの世界は日進月歩で変わり続けますよね。さっき見てたニュースではマイクロソフト社がこれからの全ての製品にAIを搭載するとありましたが、過去のやり方を一新させるのが、まさにこの星の流れです。それは過去の弱点の克服であり、新しい角度からの補償ともいえるでしょう。

 

個人の月と土星が作り出す構造に対してもそれが起こる……ということは、これまで使っていたやり方がすべて替えられるわけで、そのとき、すべての弱点や隠していた本性がさらけ出されていきます。

 

冥王星が水瓶座に入る前に、それを書いていたのですが…↓

 

 

冥王星はすべてのものを解体する性質があるので、新しい生き方をするために、個人の中に秘めてきたものや触れないようにしてきたものも、すべて白日の下にさらされることになるかもしれません。

 

改造するときにはパーツを一度すべてバラバラにして、それから組み替えていきますよね。

 

ですから、内なる闇を見ることを恐れないでください。この冥王星の改革劇はそこから始まります。

 

実際に水瓶座に冥王星が移動して、それを体感している次第です。

 

 

最近、私が体感していることを書いてみますね。

 

私の太陽は蠍座にありますが、上昇宮は水瓶座。チャートルーラーの天王星(天秤座)と月(山羊座)がスクエアです。

 

土星と天王星がかなり効いているチャートですが、そのせいか、子どもの頃から周りの子たちとうまく馴染めませんでした。真面目で大人の言うことをよく聴く良い子なんですけどね。

 

でも、どうも周りの子たちとテンポも興味も感性も合わず。うまく合わせようと頑張るけれど、嚙み合わず。頑張っても、なかなかうまくいかず……。

 

みんなの興味あることに興味が持てず、仲良くしているけれど、心からそれを実感できないという……典型的なウラニアン・パーソンでした。

 

この独自の感性とか、客観的でどこか醒めている態度とか、伝統とは相容れない価値観やものの見方が、ユニークな関係性やコミュニティを創り出すものではあるのですが、この質とうまく共存するまでのあいだ、私の中でとても長く心を占めていたものは孤独でした。

 

孤独というのは、天王星のテーマですね。自由と個性化と対にあるもの。「自分は自分である」という感覚は、どこにも属していないし、誰とも馴染めず、誰からも理解されないというものと表裏一体なわけです。

 

私の太陽・水星・土星は水のエレメントにあるため、それはすごく寂しくもあるのですね。

 

この天王星が求める、アンビバレントな性質……『友達がほしい。だけど自分の感性やペースや価値観を変えることができない』によって、他者とのあいだで関係の分断と再構築が起こります。

 

何十年もかかって、ようやくどうにか自分なりに「まあ、こんな感じだったら、うまく人とやっていけるのであろう」と形成した人格が、今回の冥王星によってアップデートされるため、機能しなくなってしまったような感じがしています(←いま、ここ)

 

とはいえ、昔と違うのは、自分に何が起きているのかが見えていたり、それを一緒に探求してくれる人がいてくれたりすることですね。有難い限りです。

 

冥王星の水瓶座入りで、いろいろな内的衝撃を受けている人は、ぜひ、一緒に分かち合ってくださいね~。