4月4日~6月11日までの2カ月強、水星が牡牛座に滞在します
4月21日~5月15日の3週間は逆行期間。また4月中旬と6月上旬は水星と天王星が合となり、この期間に木星も牡牛座に入宮します。
ということで牡牛座付近で星の動きがにわかに活発になる4~6月ですが、それはすなわち社会における経済活動が活性化する時期といえますね。
しかしそこに天王星があり、水瓶座に移動したばかりの冥王星とも角度を作ることが、ただただ景気が良いだけでない何かを漂わせています。トランス・サタニアンの関わりは通常、私たちの予測できない動きを引き起こすため、経済面での何かしらの激しさが起こるでしょう。
水星が牡牛座に位置すると、商売、物流、移動、情報といった水星の象徴するものが、概念やアイデアのレベルではなく、目で見て確認できる現実的なレベルにおいて、活気づいていくはずです。
すでにその傾向は出ていますが、これから2カ月強、大型連休もありますし、暖かくなるにつれて社会の中で人と物とお金が大いに動き、移動も増えて、交流が盛んになっていくでしょう。
途中、逆行期間がありますが、これは「滞りをもたらす」といよりもむしろ、過去の滞りを解消したり、新しくなったシステムに慣れたりするための期間となるのではと思われます。
止まっていたもの、後回しにされてきたもの、隠れていたものが露わになって、それを正常に整えるための期間となるでしょう。そのために整っておらず、混乱しているものも出てくるかもしれません。
現在、どの惑星も牡牛座に入ると、まずは冥王星に、次いで天王星と出くわすことになります。これはどちらも、出会った惑星に刺激を与えて、解放・進化させるもの。水星がこれらに触れることで、さまざまな仕事のやり方や使われるツール、手法や技術が一新されるかもしれません。
社会が活性化される流れがある背後では、各地でシステムや仕様の変更がありそうなので、働き手の側は対応に追われそうです。
いろんなことがめまぐるしく動き、変わっていくので、逆行の期間を中心にちょっとテンポを緩めたり、マニュアルを見直したり、方針を整えたりするとよいでしょう。
冥王星と天王星のダブルパンチが社会に変革をもたらすので、その激しさに圧倒されることもありそうです。トランスサタニアンは基本的に個人の思惑や好き嫌いなどは意に介さないため、ぼんやりしているうちに、社会のほうがどんどん変わっていってしまいます。
個人の中では、そのことも含めて、たびたび葛藤を感じることがありそうです。変化が速すぎること、いろんなことが変わってしまうことに、置いてきぼりの気分を味わったり、生き残るためにどうするのがベストなのか、見失ってしまったり……。
企業や地方や社会も新たな方向転換が求められているときです。誰もが閉塞的な状況から脱却して、希望を見出したいと願っているでしょう。そのための対策が「異次元の」ものだとしたら、個人もまた、そのように変わる必要があるのかもしれません。
自分のなかで抑えてきたもの、隠してきたものを解き放っていくとき……これまでの常識やルールを進化させるときなのでしょう。
内側で起きる小さな怒りや葛藤を変革のために活かすことができるのか……個々が問われるときかもしれません。