土星と偽装する私たち | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

土星クロノスは父の天王星ウラヌスを去勢することで退位に追いやり、みずから天の王座につきましたが、そのことによって、常に自身の王座が息子に脅かされるのではないかという恐れを生み出すことになりました。

 

因果応報。あるいは繰り返されるカルマのパターン。

 

理由が何であれ、自然の流れを堰き止めることで、みずからの内側に怖れとブロックを生み出してしまったのですね。クロノスは王座の簒奪を恐れて、子どもが生まれるたびに、呑み込み続けました。恐れるあまり、それが「ないこと」にし続けたのですね。

 

ここに土星のもたらす大きな特徴のひとつ「偽装すること」があります。


本当はそこにある不安を感じないように呑み込むことで、元の形を維持すること。本当は不満があるのに、本当は能力があるのに、本当は愛があるのに、本当はちっともうまくいっていないのに……それらを隠し、何もないようなふりをして、シラーッと状態を維持するのです。

 

もちろん、本人は気づいているでしょう。子どもを呑みこむクロノスの如く、本心を内に溜めこんだ心地悪さを感じているかもしれません。

 

私は幼い頃から大人がそのように本心を隠していることが不思議でならず、同時に嘘をついて欺瞞だらけの形式を維持していることが我慢できなくて「ダウト!!ダウト!!」と叫んでいるような子どもでした。

 

そしてその声が無視されていくなかで私もまた「ままならない状況」に対してガマンできない思いを呑み込んで、鬱々と日々を過ごすようになりました。

 

 

どこでどんな風に自分を偽り、そこに適応するのか?

 

各星座別の偽装パターンがあると思いますし、それをひとつずつ探求することは、とても興味深い試みです。

 

そのなかでもまず誰もが体験しやすいものとして、土星のディグニティ(品位)から、紐解いてみるといいかもしれません。

 

土星は山羊座と水瓶座の支配星ですが、山羊座と水瓶座が象徴する「社会」という場所は、本当に私たちの個性を偽装させる場所でもあるわけです。

 

山羊座-蟹座は、誰もが体験しやすい偽装のコンビネーションであり、これは「社会的義務を前にして本心を隠す」とか「責任を負わなくても良いように能力を隠す」といったものですね。

 

そしていま風の時代がやってきて、今度は水瓶座-獅子座のコンビネーションによって、私たちは自身を隠し始めていると感じます。そのことについては以前にも書きました。

 

 

12月に宮崎で、この土星のディグニティについて探求する講座を開催します。ぜひ、遊びにいらしてくださいませ!!


12月16日(金)18:30~21:00です。↓詳しくはこちらから。

https://www.wai-o-pipi.com/event/saturn.html

 

他の場所でもリクエストお待ちしてます~。