木星の魚座期に内なる鉱脈を掘り起こす | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

現在、魚座に逆行中の木星が海王星と限りなく近い配置にあり、火星とも角度を作っていることは以前にも記した通りです。

 

この影響で情緒が不安定になって、鬱っぽくなったり、逆にどうとでもなるわ!!と気が大きくなったりしやすいときですが、セオリー通りでいえば、これは癒しと手放しのめぐり。魚座的に古傷を終わらせることに適した時期だなと思います。こないだの皆既月食も変革を助けてくれる流れにありますね。

 

終わらせること、手放すことを象徴する、この星の配置は「どれだけ思い残しをなくせるか」というものであり、それは「感じきっていないものを、どれだけ感じるか」でもあるでしょう。

 

冥王星が15年間の山羊座滞在を経て、年明け3月にいよいよ水瓶座へと移動するこの時期としては、母親とのあいだに体験した傷を癒やしておくのに良いシーズンだと感じます。

 

山羊座の冥王星が象徴するダークマザーの記憶は、私たちの意識がまだ構築されていない赤ちゃんの頃から心の深いところに宿って、その後のあらゆる人間関係に影響をもたらします。

 

人との関係に依存したり、拒絶したくなったり、あきらめてしまったり、気になり続けてしまったり、機嫌をとったり、本当のことを言わなかったりする、その絶妙な距離感とむずかしさは、この記憶からやってきています。

 

 

とても根深い部分でもあるので、そこに働きかけることはそう簡単ではありませんが、秋の夜長に時間を作って、次のようなことを内観するとよいのではと思います。気づいたことをノートに書き留めるでもよいでしょう。

 

他者との関係において、オープンに自分を表現することが簡単か、難しいか。難しいとしたら、それをしようとしたときに、どんな感情が起こるか。その緊張や不安や他の感情を、身体のどこに感じられるか。その身体の部位を感じ続けたら、何が起こるのか。留まって観察してみましょう。

 

他者に甘えることが簡単か、難しいか。もし難しく感じるとしたら、甘えたときに、何が起こると思っているのか。そのとき、どんな感情や感覚がやってきて、それを身体のどこで感じるか。そのやってきた感覚をあえて感じ続けて、何が起こるのかを、見てみましょう。

 

他者を頼らずに、何事も自分でどんどんやっていくことが簡単か、難しいか。やりたいことを誰にも気兼ねなく行動できるか。もし難しいとしたら、自分ひとりで決断・行動することを想像すると、どんな感情や感覚がやってくるか。それを身体のどこで、どのように感じるか。それを感じ続けたら、どんな感情や記憶が出てくるか。

 

なんであれ「うっ」と抵抗するもので出てきたら、そこが鉱脈です。そこに留まることから逃げたくなるかもしれませんが、あえてその抵抗やブロックを掘り起こすことで、過去に感じきれなかった古い感情や記憶が出てくるかもしれません。

 

なぜ、そこを掘り起こすのかというと、その古いブロックの下にある、感情や記憶のさらに下の層にこそ、堰き止められていた、ジューシィでパワフルな愛や力が満ちているからですね。私たちがあこがれてやまない、あらゆる愛や力や安心感の泉は、無意識の層の堰き止められたものの底にこそあるのです。

 

魚座は「源へ還ること」を象徴して、失われてしまったものと再びひとつになることを助けてくれるサイン。その入り口は心の内側の、自分にとっては思い出したくないような、傷ついてぽっかりと空いているような穴にあるのです。