こないだ日経新聞に「サビまで待てない、倍速消費」という記事があったのですが、なるほど言い得て妙だなと感心しました。消費スピードが速くなってきているので、企業が走らなければならぬというものでした。
イントロ6秒でその曲を聴くかを判断され、ドラマ視聴は1.25倍再生が主流であると。そういえば大学でプログラミングをやっている息子は「コンテンツが見られるかどうかは7秒の勝負」と言っておりました。
現在の火星双子座、木星牡羊座、土星水瓶座という星たちが揃うと、こういう社会だっていうことですよね。
まさに風を象徴する時代なわけですが、消費のスピードがますます速くなっていき、パッと見のうわべで判断されるのでしょう。見た目と最初の印象が大事。イントロ6秒って、そういうことですよね。
たくさんのものが作られて、流れ去っていく。諸行無常。コロナの2年間がそれを加速させましたよね。
土星の水瓶座がひとつの肝でもあると思いますが、これは専門性やこだわりを持っているので、速くて手軽で次々とやってくるけれど、内容は本格派が求められているわけです。むしろ次々とやってくるので目も耳も舌も肥えますね。
「良いモノを生み出す時代」から「良いモノを速く大量に生み出す時代」へ。
「ついていけない」と思ったら、あっという間においていかれてしまうかもしれません。
しかしそれはそれで、そのような需要と受け皿も出現しますよね。めまぐるしいスピードに疲れた人たちの、のんびり需要。
天王星の牡牛座時代(2018~2025)は生産の一大改革期で、人々がより多くの豊かさを求め、生産量と消費量が世界的に増大するけれど、同時に消費社会への厭世観から自然な生き方に回帰しようとする一部の人たちも出現するときということになっています。
牡羊座の最終度数に「アヒルの池とその子どもたち」というサビアンがありますが、これは「アヒルの子はやっぱりアヒルでした」という、自分にふさわしい生き方や環境、身の丈が見つかったというものです。
牡牛座の象徴する生産性と生き方は、この牡羊座の最後で自分がアヒルか、鴨か、はたまた白鳥なのかが特定されたところから始まるわけで。
ますます加速しながら進み、大量の情報があふれる時代だからこそ、いつでも中心の自分の内から起こる、この瞬間の真実を大切にしたいときでもあるなと思います。そこから離れてしまうと、台風に巻き込まれて、翻弄されやすい時代ですね。