火星を本気で使うとKYになってしまう | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

こないだ横浜のワークショップで火星の探求をみっちりとやったのですが、やっぱり木星が牡羊座に滞在している来年5月までは火星を乗りこなしていくことが大事だな~と改めて感じました。

 

火星のサインやハウスをこちらのブログでもすこしずつご紹介していますが、火星の強いエネルギーは扱いづらいものです。

 

なんといっても火星を象徴する戦いの神アレスはギリシャ神話界の嫌われ者。厄介で荒々しいエネルギーの神格化されたものですが、それが扱いづらく面倒くさいと他の神々から嫌われていたわけですね。

 

それはすなわち、私たちの内なる星々が、火星に対して厄介で扱いづらいと感じているということでもあるでしょう。自身のエゴイズムや激しさや荒々しさ、キレやすさなどは、なるべくないものにしておきたい、触れないように生きていきたいというわけです。


そんなアレスの唯一の理解者は恋人のアプロディーテ、金星ですね。

 

激しく、自分勝手で、負けず嫌いで、強欲で、嫉妬深い……そんな自分もいるのだと認知することが、火星の始まりかもしれません。


火星は山羊座にいるときにイグザルテーション(高揚)となり、最も強い力を発揮しますが、それは自身の野心に向かって力強く働くとき……つまりきちんと自分の望みとつながって、激しさや強欲さも従えたうえで、成し遂げるぞと決意しているときが、最も効率的かつ有効に火星の力を使うことができるということでしょう。

 

いま木星が牡羊座にあって、この火星の本来の働きが強化される配置にありますが、それは「たったいま、この瞬間の真実に気づくこと」をうながし「勇気を出して、その真実を正直に表現すること」を助けてくれるわけです。
 

しかし、これは言うほど簡単ではないですね。大半のケースにおいて、この火星の欲望は土星の前に屈服します。

 

「正直いうといま、あと30分は眠っていたい」(火星)

 

「アホなこと言うな。さっさと起きて、仕事いけ」(土星)

 

ってなわけです(笑)

 

火星はつまるところ、過去からの条件づけや常識に縛られず、思いこみを超える力です。それはまた誰かにどう思われるか、ここでこんな風にふるまうのはふさわしくないのでは?ということを超える力でもあるでしょう。

 

つまり空気を読まない力。あえて無視する力。

 

牡羊座27-28度のサビアンシンボルに「期待に応えられなかったパフォーマーと向き合う、落胆させられた大聴衆」というものがありますが、これこそが牡羊座火星の神髄を表しているようにも感じられます。

 

 

牡羊座が成熟する終盤の度数で、パフォーマーはみんなの期待を裏切るのです。これぞ、火星力。嫌われるアレスの本領発揮(笑)

 

みんなの期待を裏切って、言ってやった。やってやったぜ、ざまーみろ。

 

親や家族や社会の期待に背いて、あるいは自分自身が過去に決めたものさえも超えて、たったいまの自分の正直さを表現させるものが火星であり、そしてこれが人生をイキイキとリアルにさせるのでしょう。

 

知らない場所で、知らない人たちに囲まれていると気がラクだとか、海外へ行くと解放されてのびのびするとか、そんな方がよくいらっしゃいますが、多かれ少なかれ、私たちは日常の中で過去と常識としがらみに縛られて、自分の真実を呑み込むことが、つまり火星を隠してしまうことが多々あるでしょう。

 

でもそうして自分の真実をごまかしていると、本当にしたいことがわからなくなったり、意欲がなくなったりしてしまいます。

 

山羊座に火星があるとイグザルテーション(高揚)ということは、山羊座を支配する土星と火星の融合…社会性を失わない形で、自分の意志も発揮するということが、私たちのチャレンジともいえます。

 

そのためには、思いついたことをどんどん言って、やっていくしかないですね。いまはそれを磨くときなのだと思います。