2022年7月14日03:37に山羊座の満月です
新しい世界に飛びこんでみたいという欲求と、そのことに対するためらいが同時に存在するような、矛盾と葛藤のシーズンです。
変わっていくものと変わざるを得ないものがあって、同時に変化を拒むような、引き留める力も働いていることを感じるかもしれません。
確実にうまくいくという保証がないなら、慎重に見送ったほうがいいんじゃないかという姿勢と、それでは何も変わらないじゃないかという憤りとが、同時にあるような。
表には出てこないかもしれない、小さな感情の数々が心の中に渦巻いて、パッと動いていきたいのに、それを留める足枷になっているでしょう。
英雄のような誰かが世界を颯爽と明るく照らしてくれることを期待して待っているような気持ちになるかもしれませんが、実際に世界に変化をもたらすのは自分しかいないんですよね。
なくなっていくかもしれないこと、変わっていくかもしれないことに、私たちは本能的な恐怖を感じます。しかし、その恐れを感じることが、自分の人生を生きて、道を拓くための力を与えてもしてくれるでしょう。
危険なのは、自分のなかで起きていることを感じないようにしてしまうこと。リアルに感じること、味わうことから遠ざかって、本当の真実から目を背けてしまうことです。
不満や不安があっても感じずに、ごまかしていると、それらの感情がすこしずつ埃のように積もっていき、ますます世界を認知することから逸らされてしまうでしょう。
そうしていつしか自分の真実がよくわからないという不透明さや、自分のしていることが信用できないような不確かさが生まれてしまいます。
そこにあるものがなんであれ、認知して感じていくことが、はじめの一歩になるかもしれません。そのためには立ち止まって、あらゆる活動を止めて、内側に潜り、心を感じる時間が必要にもなるでしょう。
心に耳をすませて、しっかり聴いて、感じることで、すっきりと整えること……これが蟹座と山羊座のコンビネーションが持っている力です。
自分にとって心地のよいことも、悪いことも、都合のよいことも、悪いことも、ただ何が起きていても、いないのか、そこにあるものがなんであれ、認めていくこと……感情と現実をしっかりと味わうことが、この満月のポイントです。
そして同時にそこには、コントロールを手放していくということもありそうですね。
すでにここ数年、自分ではどうしようもできない、たくさんの出来事に翻弄されていますが、その中でもどうにか自分なりの秩序を見出して、望むような結果を出そうと尽力してきたかもしれません。
しかし今、計画することや道筋を描いて、その通りに実行することを手放していくときだなとも感じます。そうしてはいけないということではなく、その通りにならないことを受け入れるということですね。
思い通りにならないから、考えないということではなく、計画しておいても、その通りにはならないかもしれないという柔軟性を持っておくといいますか。
世界の変化に抗うのでも、流されるのでもなく、受け入れて対応して、その時々で考えながら道を作り出していくような、そんなしなやかな生き方が求められているではないかと思います。
しなやかで、したたかに、地に足をつけて、内にあるものとしっかりとつながって、一歩ずつ進んでいく……。
目の前で起きていることや、目の前にいる人たちへの思いや葛藤を自分の内に感じることで、自分自身とつながるときです。その瞬間瞬間毎に起きていることを味わい、感じながら、お過ごしください。