2022年4月1日15:24に牡羊座の新月です
2022年の春分を過ぎて迎える最初の新月は、とにかくパワフル!!
春分後、水星も牡羊座に入ってきてから、一気にいろいろなことが動き始めた感じがありますが、しばらくのあいだ、ブースト状態という雰囲気です。これまで止まっていた物事が次々と進み始めるでしょう。
堰き止めていたものが一気に流れ始めるので、とても慌ただしいムードに満ちています。やる気もパワーも存分にあふれていて「ガンガンいこうぜ!」というノリもあり、そして同時にどこか焦燥感のようなものも感じるかもしれません。
この時期を過ごすポイントは、とにかく自分のやるべきことにグッと集中して、四の五の言わずに行動あるのみ。力強い決断とその瞬間毎のアクションが新しい世界の扉をひらいてくれるでしょう。
新月となる太陽と月にぴったりと水星が寄り添っているので、とてもクリエイティブな時期です。
ふわっとやってきたイメージをパッとつかんで、その意味を直観で理解し、すかさずアクション!! これが木星・海王星の魚座と牡羊座新月の合わせ技ですね(笑)
イメージも直観も、時間が経つとはかない泡のように消えてしまうので、それが醒めないうちにパパッと動いていくと、世界との共時性が高まって、ちょうどぴったりのものとめぐりあえるかもしれません。
今回の新月図では水星がキーになっていて、ふいにやってきた直観やひらめきを、具体的にどうしたら調理できるのか、助けてくれるでしょう。やり方やタイミングや表現の方法を、水星が具体的にしてくれます。
そして、そこまでお膳立てが整ったら、とにかくやってみること!
牡羊座にとって、成功するかどうかは、重要じゃないんですよ。とにかくやってみること、扉をあけること、試してみること、表現してみること。
そうして自分が外の世界へ投げかけたものが、何を起こして、どんな風に響き渡るのか、その反響をもって自分を認知していくのが牡羊座の世界です。
自分と世界との対話でもあるんですね。対話を通して、世界と知り合っていくこと。同時に世界に自己存在を認知してもらうこと。
だから、この時期はたくさんのものを世界に投じてみて、何が起こるのか、見る必要があるでしょう。
思ったほど反響がないかもしれないし、違うものが返ってくるかもしれないし、予想できなかったことが起こるかもしれません。
その返ってきたものに対してまた、自分がどう返していくのかを探り、また投げ返してみる。そうやって外の世界と関わって、関わって、関わりながら自分を磨いていく時期です。
ときに、外の世界と積極的に関わることに不安や怖れを感じることがあるかもしれません。
自分から投げかけたものがどんな風に受け取られるのか、どう思われるのかわからないし、否定されるかもしれないし、笑われるかもしれないし、見向きもされないかもしれない。
大切にしているものや、思いや、愛情や、情熱が、そんな風に望んでいないように扱われるぐらいなら「やらなければよかった」と思うこともあるでしょう。
そして「ベストなものを投げかけたい」「もっとちゃんとできるようになってから」「みんなに受け入れられるものを」などと、いろいろ考えすぎると、そのまま動けなくなってしまう……そんな時期にもなり得るときです。
もしこうなったら、こうなったら、こうなったら……先の見えない未来の、さまざまな可能性を考え始めると、いくらでも悪い想像ができるし、足がすくむかもしれないし、慎重にもなってしまうでしょう。
しかし「そういうところ」に入ってしまうとき、ほとんどの場合、私たちの意識がいまこの場所、この身体の感覚から離れてしまっているはずです。
起きてもいない「もしも」にとり憑かれているときは、目の前の風景や、流れている風の柔らかさや、穏やかにめぐる呼吸のリズムも忘れてしまっているでしょう。
そういうときは深く息を吐いて、身体のなかに不安のある場所、緊張があるところ、硬く固まっている箇所を探して、そこにやさしく触れてみましょう。そしてただゆっくりと息をして、その重みや塊をじっくりと感じてみてください。
なんで起きているんだろうとか、どうすればいいの?とか、考える必要はありません。必要なことは、ただ不安や緊張や痛みや滞りにギュッと寄り添い、それを共に感じてあげるだけ。
幼い頃に、大人がそうしてくれることで、自分を感じることができたように。私にただ寄り添う。ただ共にいて、ただ見つめている。
じーっと、じーっと。ぎゅーっと、ぎゅーっと。
何もせずに「私が私のなかにあるもの」と共にいて、寄り添っていると「もう充分」という思いが、やがてやってくるでしょう。そうしたらきっとおのずと、新しい一歩を踏み出したくなるかもしれません。
世界と関わって、他者と関わって、そこに勇気をもって自分を投げかけていくときに、葛藤と痛みは必ずついてまわります。怖いし、不安だし、これでいいのかな?という迷いもあるでしょう。
でも、だからこそ、私たちは磨かれていくんですよね。鉄が熱く打たれて、打たれて、打たれてこそ、強靱な鋼へとなるように。
活躍している人のなかで、一度も葛藤も迷いも不安もなかったという人はいないでしょう。より多くの活躍をしている人、より多くの人と関わっている人、より多くのものを表現している人ほど、たくさんの痛みと葛藤を知り、味わってきたし、味わっていくのだと思います。
火星が生きる強さと価値と、そしてほろ苦い痛みを与えてくれて、そんな自分と共にいく、牡羊座の新月です。