2022年1月18日8:50に蟹座の満月です
5ハウスの蟹座の満月という、ハッピーな雰囲気のようでいて、実際にチャートを見てみると、月だけがぽつんと取り残されて、他の星たちがみんな対面の10-11-12ハウスあたりに集結して、睨みをきかせています。
まるで公園にひとりで取り残されてしまった子どものそばに、得体のしれない不穏なものが忍び寄りつつあるような満月です。
秋から年末年始にかけて盛り上がってきたところへ、急に冷や水を浴びせられたかのような、今の時期を象徴する威圧感のあるチャートともいえるかもしれません。
5ハウスという遊びや旅行やデートや娯楽といったお楽しみが、得体のしれない力(冥王星)によって抑圧される雰囲気。
水星と土星が12ハウスに入るので、感染者は増えるし、天候も安定しないしで、インドア需要、オンラインでの娯楽やビジネスやコミュニケーションが増加する時期となりそうです。
ただし、これまでとちょっと違うのは、魚座に入った木星がチャートに明るい希望をもたらしていること。
ぴったりと上昇宮に張り付いている木星が、これからやってくる新しい可能性や、これまでとは違う世界の流れを象徴しているかのようです。
天頂にも射手座が位置しているので木星がダブルで強調されて、新しいチャレンジや、自身のなかのまだ見ぬ部分を開花させていくような雰囲気が満ちています。
しかし、くれぐれもご用心を。魚座の木星と海王星は天候不良や津波や地震といった自然の脅威を増強する働きもあるので、気持ちはオープンになりながらも、しっかりと引き締めるところは、引き締めて、何が起きてもいいように準備もしておきたいときです。
2022年は春分から季節図の上昇官に射手座がやってくるため、木星が強調される1年となります。
しかも木星は5月には牡羊座に入るので、まさに新しい方向性が定まり、何かが始まっていくことが、すこし先の未来に待ち構えているときでもあるんですね。
そこでおおいに飛躍するためにも、今の時期を丁寧に過ごすことが大切です。
年末年始頃から、これまでとは異なる雰囲気を感じている人も多いのではと思いますが、とにかく今は、これまでやってきたことが変わり、終わっていくような感じがあります。
でも、それが手放されて、なくなっていくとしても、それに代わるものがまだはっきりと見えず、霧の中を歩いているような雰囲気があるかもしれません。
いま木星と海王星が12星座最後の魚座にあって、大きな切り替えの時期なんですね。季節でいえば卒業シーズン。
そして、この時期の特徴は、次の進路がまだ見えないことなんですね。
なんとなく、こうなのかな?という予感があっても、はっきり確信できないような、その曖昧さがまさしく今の時期の感覚です。
いま大事なことは終わらせること。そして心身を休めて存分に英気を養うことにあります。やり残したことがあればそれを片付けて、物理的に身体もデトックス。お部屋も片付けて掃除して、本当に自分の気に入っている好きなものだけにしておくといいかもしれません。
蟹座の満月ですから、感情のクリーニングをするにもぴったりです。人間関係の中で傷ついたこと、過去を思い返したときに引っかかっていること、自分の中で「まだ終わっていない」と感じられることがあるなら、そこに目を向けて、しっかりと感じて、心を整えておきましょう。
自分の機嫌を自分でとってあげることが大切ですね。
そうして心も身体もお部屋もすっきりとさせておくことが、すこし先の未来にやってくる新しいシーズンのための準備となります。
やがて木星が牡羊座に入ったとき、唐突な直観と共に真新しいことが始まる可能性があります。その直観と可能性を受け入れるために、スペースをガッと大きく空けておくこと。
子どものように無邪気な好奇心で動いていくことを歓迎し、やらなくていいこと、惰性でやっていることを吟味して、極力リストラするような、あちこちに散らばっていたエネルギーを再び自身の内に取り戻して底力としていきたい、蟹座の満月です。