カフェでSpotifyで『Weekly Buzz Tokyo』を聴き流していたら、ふいに「僕らは命に嫌われている」という歌詞が耳について、ドキッとしました。
テレビを見ないので知らなかったのですが、紅白でも歌われたそうですね。
そのときに感じたのは、僕らは命に嫌われているだなんて、若いのに、なんて悲しいことを言うのだろう……という、さみしさだったのですが、すぐに「でも確かに若いときのほうが生きるのって、しんどいよな~」という考えがやってきました。
出生の土星に対して、経過する土星が対面にやってくる14~15歳の頃は、どーんとコンプレックスを感じるような、あるいは、なにか自己否定に陥るようなショックな体験が起こりやすいものですが、そこが金星期の入り口で。
ティーンエイジャーから25歳頃まで続く、いわゆる金星が最も個人のなかで強く働く「金星期」は、なかなかハードな時期だと思います。
一見、だんだん大人びて、男の子はフレッシュな活気が、女の子は健康的な色気があふれてきて、どんな子も魅力的で美しく、友だちとさまざまな冒険やチャレンジをしたり、好きな人ができてドキドキを味わったり、お気に入りのアーティストや遊びに夢中になったりと、華やかな青春期に見えるけれど。
その背後では友達とのあいだに多大なコンプレックスを感じたり、みんなとうまくやるために自分の本心を隠さなくてはならなかったり、好きになった人から思うように愛されなかったり、自分が何者であるのかわからなかったり、理想とする自己イメージと現実の自分にギャップが合ったり、その本当の自分をなかなか認めて受け入れることでできず、それらのために自信を持てなかったりして、とても大変で、未熟で、繊細で傷つきやすく、なかなか生きづらい時期だよな~と思います。
自分の経験を振り返ってみても、それぞれの時期に大変な出来事はあったけれど、自分で自分と上手に付き合うことができない苦しさみたいなものは、あの時期が一番大きかったな~と感じます。
当時は自分の激しさや感情に振り回されて、その傷つきやすさや激しさを切り離そうとし、だからこそ暴走して逆襲にあって、ドカンと沈没することがしょっちゅうでした。
最近、金星と冥王星が山羊座で重なることがたびたび起きていて、全体的にセンシティブになりやすく、感情を生々しく感じて、傷つきやすい時期なのですが、10代から20代って、毎日がそんな感じで、それを受け止めるだけの精神の器もまだ育っていないし、そりゃあキツイよな~と思います。
50歳前後というのは出生のキロンに経過のキロンが還ってくるキロンリターンなのですが、この年代になってようやく自分の傷や痛みを受け止めて、共に過ごすことができるのだろうなと、痛々しい歌詞を聴きながら思うのでした。