【夏至】2021夏至★長く濃い影のなかに失われた光を再び観る | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2021年6月21日12:32に太陽が夏至点を通過しますかに座


春分・夏至・秋分・冬至は太陽が活動星座である牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座の0度を通過するタイミング。地上の私たちの営みに、これまでとは異なる新しいエネルギーが入りこんでくるポイントとなります。6月11日に火星が獅子座に入ったことで、けっこうガラッと雰囲気が変わりましたよね。それまで満ちていた謎の重さがちょっとだけ軽くなった感じがありましたが、夏至の通過で、さらに明るさが地上に満ちてきそうです。

 

夏至の瞬間の太陽は9ハウスに位置します。そこは天国への扉(MC)に最も近い場所。明るい希望や、理想の世界へ進もうとする意欲、それから「私たちは成長していくことができるのだ」という命への信頼が高まる配置です。陽のピークの日の、お昼の夏至ですから、ひときわ太陽が輝くわけですね。これが5ハウスの木星と120度の角度を作ります。こちらもまた、私たちが本来持っているたましいの輝き……生きる喜びや創造の光を存分に垂れ流すような配置です。5ハウスは本来の太陽の部屋であり、何かを創り出すこと、喜びや情熱と共に表現していくことを楽しむ部屋ですね。

 

 

先日ザビエが「天王星とオリンピック」の講座のときに、古代のオリンピックについて、こんなことを話してくれました。


古代のオリンピックは、神々の王であるゼウスに捧げられた非常に神聖な行事でした。オリンピックが開かれるオリンピアの地には、ギリシャ全土の屈強な選手のみならず、有能な哲学者や芸術家、ヒーラーや教師たちも集まります。彼らは長い時間をかけて、行事の準備をしました。そこは当時の人類が創造し得る、最高の芸術作品が生まれる場所でもあったのです。

 

オリンピックにはスポーツの祭典というだけでなく、文化的・霊的な精神も共に祝福される行事であり、そこに集う誰もが競い合うことによって自身の内なる力を表現し、そして自分自身を見つけていく、特別な儀式だったのです。

 

私たちの内なる太陽が顕現されるとき。今年の夏至図に出現する太陽と木星の120度は、実にコレに尽きるなあと、つくづく思います。コロナ禍の大会ということで、いろいろ物議を醸し出してもいますが、実際のオリンピックの大会云々というよりも、この星のめぐりによって選手たちのみならず、この時期の、この時代を生きている私たちが、いかに自分の力を使って、何を創り出し、そしてそこからどんな自分自身を見つけていくのか?ということに尽きるかと。


そしてそれをすることで、過去の自分を超えていくときなのだと思います。私たちはつい過去の記憶と経験によって、自分を評価し「自分はこういうものだ」と思ってしまいやすいものですが、それは月の作用であり、本当の私たちはいつでも可能性と力に満ちていて、いまこの瞬間から、いつでも新しい自分を表現できる存在なんですよね。
 

星たちが天頂付近に集まる夏至図には、そんな明るい希望が私たちに降り注いでいる気がします。それはまるで生まれたばかりの赤ちゃんに未知の、そして限りない可能性を見るように、自分自身を扱うことを助けてくれるのではないかということですね。天頂の蟹座は、自分自身に対して尽きない愛と思いやりを向けて、養育することの大切さを思い出させてくれるでしょう。


 

私たちは幼少期、親から養育される過程において、親がこちらを気遣うことを通して、親を喜ばせることを学びます。そこには鏡のように親の性を模倣する作用が働いて、親の望みを受け取り、親から愛されるようなふるまいを自然と身につけていくのでしょう。親が望む子になるほど「いい子」だと言われて愛されます。そしてその質が成長すると、先生や友達や上司やクライアントやパートナーのニーズを察して、彼らに気遣い、彼らを満たしていく愛として発揮されるようになっていきます。

 

そしていつしか自分のニーズとつながること、自身の感情を感じることが後回しになってしまい、何をしたいのか、何を感じているのかわからなくなったり、本来持っている創造の源泉とのつながりがエゴの欲求と混同して曖昧になったりしてしまいます。

 

親から受け継がれてきたパターンの終わり。子どもの頃から慣れ親しんできた、親や祖父母やその前の祖先たちも繰り返してきたかもしれない、無自覚だった心の扱い方を、すこしずつ変えるチャンスのときです。夏の太陽の輝きに作られる長く濃い影のなかに、失われた自分の本質を再び観ることができるかもしれません。

 

それは簡単なことではないけれど、明るい光と愛が満ちている時期だからこそ、毎日の暮らしの中で、他者との関わりを通して、どう自分を表現するのか、何を創り出すのか、新しく始めることができるのではないかと思います。

 

内側から湧き上がる創造の光と情熱を使って、何を創り出し、どんな自分を見つけることができるのか?
 

いろいろな意味で印象深くなりそうな東京の夏、日本の夏ですが、古代オリンピックの精神に思いを馳せて、情熱的に過ごすことをオススメしたいと思います。