5月26日20:15皆既月食の射手座の満月です
日本全国で観測できる皆既月食ですが、国立天文台によると食の始まりは18:44頃。西日本では部分食の状態で月が昇ります。皆既食の始まりは20:09頃で、食の最大がほぼ満月と同時刻の20:18頃。20:28に皆既食は終わりますが、部分食は21:52頃まで続くようです。
しかも今回は最も地球に近い地点での、いわゆるスーパームーンの満月です。月食そのものは年に1~3回起こる現象ですが、占星術的には「どこで起こる月食なのか」ということが重要で、それが観測される地域とそこに生きる人たちに大きな影響をもたらします。
射手座の満月は、射手座の支配星である木星が増強されることになるのですが、木星はつい先日魚座に入ったばかりで、これがで満月と太陽と共にTスクエアと呼ばれる三角形を作ります。
魚座の木星に関しては、こないだ書きましたが、私たちの内側にある神秘や無意識の領域にあるものを知覚する感受性が高まり、そこに溜め込んできたもの……それは私たちの可能性や本来の力なのですが、それらを一気に解放することをうながします。
しかも今回は12ハウスの満月ですが、この12ハウスという部屋も私たちの無意識の領域においてきたもの、隠してきたもの、気づかずにきたもの、感じないようにしていたものを扱うハウスなので、限りなくそれらを増長させて、あふれさせてくるでしょう。ざわざわ…ざわざわ……と、内側から何かが、うごめき出す予感ですね(笑)
ちょうど今週末は大潮でもあるんですね。潮位の高まりと共に、内側から何か…どちらかというと意識にとっては心地よくない何かが飛び出してくるかもしれませんが、歓迎しましょう(笑) 魚座の木星の持つ受容と慈愛の力を今こそ発揮するときです。
水の星座の3段活用として、蟹座はひとりの世界に籠って悲しみを癒し、蠍座はフラストレーションを蓄積させて人生を変容させる力とし、魚座はやってきた感情に抵抗せず自然な形で、時に嵐のようにそれを表現する、というのがあります。
私たちの社会は本能的な欲望や自然な感情を教育し、それが出てくることを良しとしないため、それらを抑圧する方法を教えてますが、それらを適切に扱う方法を教えてはくれないんですよね。でもそのように賢く管理したつもりの網目からぽろぽろと零れ落ちていった、あるいは、出てこないように抑えておいた「自然な思いや感情」が、あふれ出してくるのが今回の満月で、いろいろな取りこぼしが見つかるわけです。
さまざまなことに対して怒りや悲しみや不安や嘆きが出てくるかもしれませんが、それは私たちが本当の望み、本当に大切にしたいものから離れているときにあふれてくるものです。
それは自分の内にある本能からのノックであり「気づいてほしい」と訴えかけてくる感情からの呼びかけなんですけどね。彼らを招き入れることで、私たちは家へ帰る道を思い出します。そして、そこに帰ることは、人生の至福です。
自然のエネルギーも増強されやすい時期ですから、自然災害に気を止めておきたいときでもありますね。地震や豪雨……ウイルスも自然の存在です。
月食の影響は通常の満月よりも長く、3カ月から半年ぐらいはあります。そのあいだは自然の異変には、いつも以上に気に留めておくといいかもしれません。
今回は射手座5度の満月なので双子座・乙女座・射手座・魚座の0~10度あたりに何かしらの惑星を持っている人は、その星の意味において、しばらくの期間、大きな影響を受けそうです。どんな呼びかけであったとしても歓迎してみましょう。きっとそれは人生をダイナミックに動かすための力となるはずです。