【新月】2021牡羊座新月★いまこのときに意識をおいて | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2021年4月12日11:32に牡羊座の新月ですおひつじ座

 

お昼の直前に太陽と月と金星が揃って天頂で輝きます。頭上の、天の最も高い場所は、私たちがめざそうとする理想郷であり、実現したい未来を指し示すもの。そこに牡羊座の星たちが集まるということは、新しい気持ちで、これから先の理想や望みをしっかりと意識して、そのための活動をはじめるときといえます。

 

 

しかし、容易にそこへ向かわせてくれないような、ふたつの不確定要素があります。ひとつはこの牡羊座の星たちに対して、いまだ山羊座に滞在している冥王星が90度の角度を作ること。冥王星が、私たちの前進しようとする意欲を、死の恐怖と共に無力化させようとするかもしれません。6ハウスの冥王星ですから、感染症の拡大傾向と、それに伴う活動の制限が牡羊座の意欲を削ぐ可能性があります。

 

もうひとつは、火星と海王星の90度です。牡羊座に星が集まると、それはすなわち牡羊座を支配する火星に力が集まることになりますが、双子座にいる火星が、魚座の海王星と90度になります。

 

火星と海王星は正反対のエネルギーを持つ星同士なので、角度を作ると葛藤が生じやすいもの。火星が決断や勇気を象徴するのに対して、海王星は繊細さやエゴの解体を示すため「これがしたい」と思うと同時に「本当にやれるのだろうか」と弱気になったり「こうしていこう」と決断すると同時に「本当にそれがベストか」と迷いを起こさせたりする傾向にあるのです。

 

するとこの星は「めんどくさい」「何もしたくない」といった逃避や退行を助長することにもなるでしょう。

 

このふたつの要素によって、天頂の牡羊座がビシッと気合を入れて前進するという感じになりにくく、エネルギーが高まっているにも関わらず、対象に流れにくい分、フラストレーションが募りやすくもあるでしょう。

 

このフラストレーションは、対人関係に流れる傾向があり、パートナーや直属の上司や部下、いつも一緒に働く人たち、目の前にいる相手に対して、自分のなかにあるものを投影しやすくなります。

 

それを直接相手にぶつける人もいれば、ただ内側でさまざまな感情をぐるぐると持ち続ける人もいるでしょう。いずれにしても怒りや葛藤や焦燥感や無力感、抑うつ状態、悲しみ、逃避といった形で、目の前の人を通してフラストレーションが姿を現す可能性があります。

 

 

では、この時期に星と協働するためには、どうすればいいのでしょうか?
 

ひとつはあまり長期的な展望を持つのは避けて「いま何をすることがベストなのか」「今日はどんな風に対応できるか」と、外の状況に合わせながら、臨機応変に動いていくことかもしれません。いまのベストを、いまできることに集中して尽くし、あとのことはあとに考えることです。

 

未来がどうなるのかを予測したところで本当にそうなるかわからないので、プランはおおよその方向にとどめておき、常にいま、いま、いま……と、いまこのときに意識をおいて、決断していくのがよさそうです。

 

それから仲間やパートナーと、しっかりとコミュニケーションをとって協力しあうことです。対話を重ねてお互いの思いを表明し合い、何が必要なのか、どうしてほしいのか、具体的にリクエストをし合ったり、何か不具合が生じたときは一緒にアイデアを出し合ったりすると良さそうです。

 

ここでお互いが多くの責任を相手に求めすぎたり、相手の考えや価値観を否定したりすると、対立が激化し、緊張状態に入りやすい傾向にあります。「こうするべきだ」と自分の考えを一方的に押し付けるようなコントロールを関係に持ち込むと、けっこうな泥沼になりそうな新月です。

 

自身のフラストレーションを相手に投影すると、へとへとになってしまいます。ただでさえ、天頂にある牡羊座は個人を理想主義に走らせて、無自覚のうちにモラルで自身を正当化しやすいもの。

 

自分は悪くない。相手の判断(あるいは言動や態度や感情)が間違っている!というところに入ってしまうと、冥王星の影響でエネルギーがそこで膠着しやすいです。それを態度に出さずに、内心で思っているだけでも、火星が双子座にあるため、思考のぐるぐるループにハマりやすいので気を付けましょう。

 

もし、そういう状態に入っているかも…ということに気づいたら、その瞬間からいま、この目の前の現実と、それを体感する身体感覚に意識を戻してくださいね。

 

 

ただ、そのように強い感情が湧き起こったとき、相手に強く求めているもの、強く感じているものは、自分が本当に大切にしたい願いや望みであるはずです。相手に何かを要求したくなったり、相手の価値観や行動を否定したくなったりしたときは「じゃあ、自分はいったい何を大切にしたいのか?」というところに転換させると、牡羊座が実現させたい理想や未来が見えてくるはずです。

 

それを内なるナビゲーションとしながら、そのためにいまできることは何か、今日できることは何かと、一歩ずつ積み上げていくといいかもしれないですね。

 

そして考えるよりも動くこと。また、冬のあいだに溜め込んだ精神的・肉体的な疲れが芽吹きやすい時期でもあるので、心身のケアもいつも以上に丁寧にするとよさそうです。

 

牡羊座に星が多い活動宮の季節。くれぐれも臨機応変に、意地を張り過ぎず、自身を活気づけながらいきましょう。