【満月】2021獅子座満月★大事なものを守るため | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2021年1月29日4:15に獅子座の満月ですしし座


2021年は木星と土星が水瓶座に入っているので、太陽も水瓶座にやってくるこの時期は、多くの星がここに集まります。満月の時点でも4つの惑星があるのですが、2月1日夜に金星もやってくると、占星術に登場する10個の惑星のうち、5つの星(太陽・水星・金星・木星・土星)が水瓶座に集結することになります。みっしりです。

 

ひとつの星座に星が集まることを専門用語で「ステリウム」って呼んだりしますが、2月18日に太陽、25日に金星が、それぞれ魚座に抜けるまで、水瓶座色が非常に濃厚な時期だといえますね。2021年冬の水瓶座フェスティバルです。

 

世界は依然として軽やかと感じられない日々が続いていますが、日常のなかに水瓶座色を持ち込むには絶好のチャンスといえそうです。水瓶座色ってなんなの!?といいますと、土星と天王星のふたつの支配星がその特徴を表しております。

 

12星座にはそれぞれの星座を支配している惑星というのが決まっているんですが、水瓶座にはふたつあって、土星と天王星です。まだ外惑星(天王星・海王星・冥王星)が発見されていなった時代は土星が、その後に外惑星が仲間入りしてから天王星が担当となりました。

 

このふたつの星が表しているのは、土星が「土台となる基盤を継続していくこと」で、天王星が「斬新な発想で大胆に変えていくこと」なんですね。なので「大事なものを守るためにそれ以外をバッサリと切り捨てる」みたいな質が水瓶座にはあります。水瓶座の人と付き合っているとわかりますが、まあ結構潔いです。いきなりガツンと切ったり変えたりします。

 

日本の建国記念の日が2月11日だとすると、日本という国は水瓶座的気質を持っているといえるんですが、まさに日本って同一王朝を継承し、伝統や文化を残していく一方で、最新のテクノロジーを世界最先端でどしどし生み出していきながら、時にガラッと大胆に社会の形を変えていく国でもありますね。

 

 

本当に大事なエッセンスは守りつつ、その他の部分をどんどん合理的な新しいスタイルに変えていく……というのが水瓶座色だとすると、この1月末から2月後半までの一カ月は、そんな改革をするのにぴったりの時期なわけです。というか、そういうことをせざる得ない状況も増えるのでしょう。

 

この構造改革の要は「絶対に残したい大事なエッセンスが何か」というところです。そこをしっかり見定めていきたいところですね。

 

そこで幸いなことに、今回は獅子座の満月なんです。獅子座は太陽を支配星に持ち、その人のたましいの輝きを表現することを象徴する星座。私の核はなんなのか。人生のなかで絶対に外すことのできないエッセンスは何なのか。まあ、それもよくわかんないんですけどね(笑) こういう問いかけは、形而上学的に、私たちを内的世界への旅に連れ出します。

 

でも、この大事を部分を見失っていると、なんとなくさらさらと時間だけが流れてしまうのではないかと思います。風の時代って異常に情報量が増えるので、自分の意志をしっかりと持っていないと、日常の時間がすごい速さで過ぎ去っていくんだと思うんですよね。

 

 

今回の獅子座の満月と向かい合う、水瓶座の太陽にはぴったりと木星と土星が張り付いています。それが2ハウスに入るんですけど、2ハウスって私たちの所有物とか財産を象徴する部屋なので、こないだの新月に引き続き、お金のテーマが浮上してきます。会社などだとわかりやすく、存続するために、不要な部署や無駄なコストをカットって感じです。個人もお金の使い方と稼ぎ方の見直しがありそうですね。

 

本当に大事なことって何なの?」というテーマは、2ハウスとも通じているんですが、ここのつながりってちょっとトリッキーなんですよ。

 

というのも2ハウスが象徴する「私の持ち物」って「私が価値を見出しているもの」を示していて、たくさん洋服を持っている人は服に価値を、本をたくさん持っている人は本に、車の人は車に、あるいは何も持ちたくないという人は身軽さに価値をおいているわけです。それぞれの人がそこに価値を見出しているのは、イコールその人がそれを扱う能力があるからで、私たちは自分の内にあるものを、外の世界で引き寄せるんですね。だから私たちの欲しいものや、どんなことに時間とエネルギーを注ぎたいかということは「自分が守りたい大事なこと」につながっているわけです。

 

でも、ここにトリッキーな点がふたつあるんですけど、まずひとつめは「自分が何が欲しいのかわからなくて、使ってないものがたくさん部屋にある」っていう場合。自分が何者であるのか、わからないとそうなっちゃいますよね。たくさん資格はあるけど、どれも活かせていないというのもそうかもしれないし。自分の価値がわからないと、使わないものに時間とお金を消費してしまうという悩ましい事態が起こります。これ絶対に社会教育とかCMのせいだと思うんですけどね。その人が何者であるのかを見極める前に「ああしろ、こうしろ」と言われたり「こんなものがあると魅力的ですよ」「あんな生活が素敵ですよ」と洗脳されたりすると、混乱して、何が本当にしたいのか、よくわからなくなってしまうのだと思います。
 

もうひとつは「これから先にどれくらいお金が入ってくるかわからない」という、自分で収支の管理ができない状態に不安を感じると、そこに気がとられて、価値と本質によって人生を構築することが難しくなってしまうということです。それで「楽しくないし、やる気の上がらない仕事」や「充実していない職場」であっても、それを手放せず、持ち続けます。

 

今の時期の本題は「私の価値と大事なエッセンス」で、そこを基盤として人生を再構築することにあります。でも収入に対する不安があると、その本題をすっ飛ばして「どうにかしなきゃ」というところに意識が飛んでしまいます。そうなるのはお金ってサバイバルのテーマと直結しているので、ある意味当然なんですが、でもそうなるとますます自分を追い詰めるような感覚ばかりが増えていきやすい時期でもあるんですね。

 

これは太陽にくっついている木星の働きでもあるんですけど、木星はそこにあるものを増長して育てるんです。だから不安があれば不安を育てるし、やる気がなければそれを増大させるし、何もしなければ何もしない時間を増やしていくんですね。「私の中にある持ち物」を増やすんです。

 

 

なのでここは一旦落ち着いて、焦って悪手を打つよりも、今の形勢から、本当にここで自分が守りたいものが何なのかを見極めて、それ以外の部分をガッと大胆に変えていきましょう。

 

とはいっても、なかなか簡単ではないんですけどね。ただこの時期は水瓶座祭りの影響でいつも以上に明晰になったり、いままで見えなかった事実に気づけたり、ふと新しい方向が見えたりということが起こりやすいと思います。天王星が私たちの太陽を目覚めさせるんですね。私は太陽が水瓶座に入った1月20日頃から妙に何か冴えた感じがあって、なかなか夜も寝付けない感じです。まあ単に更年期のせいかもしれませんが(笑)

 

天王星って、太陽と対になって働く星なんですけど、今回の満月はちょうどこれが揃っているので、本当に大事なものを人生の中心においた生き方を創造するきっかけがもたらされるかもしれません。いろいろなことに対して、何かこれまでとは違う道筋が見えてくるんじゃないかなあと思います。