【満月】2020牡牛座満月★200万分の1の世界 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2020年10月31日23:48ハロウィンの夜に牡牛座の満月ですハロウィン


ハロウィンって、私が子どもの頃にはなかったイベントです。うちの息子(19歳)が子どもの頃もまだなくて、すこし下の世代の子どもたちから仮装させてパーティーすることが流行り始めた印象があります。それがいつの間にか市民権を獲得して、秋分を迎える時期となると、街のあちこちにオレンジと紫と黒の独特の雰囲気の飾り付けが各地で見られるようになりました。

 

さすが我が国は昔から現在に至るまで、外の国から流れ着いた文化を独自の形で取り込んでしまうわけですね。このことと今回の満月はなんとなく関係があって……というか私がいま無理やりつなげてみたんですけどね。

 

 

今回の満月図を見ると、3ハウスの蠍座太陽と9ハウスの牡牛座月との関係で起こる満月なんですね。牡牛座の月は9ハウスでぴったりと天王星と重なっています。

 

なので、おのずと3-9ハウスのラインがクローズアップされるのですが、3-9ハウスって「お勉強の部屋」とか「学び」に関係しているといわれます。よくいわれるのは3ハウスは「初等教育・言語・日常・流通・兄弟姉妹・近所」で、9ハウスが「高等教育・学問・哲学・宗教・法律・出版・遠い場所」みたいな感じですよね。

 

ざっくりいうと、この3-9ハウスは私たちの認知システム、すなわち「この世界をどう見ているのか」ということを決定づけている部屋です。「知っていることと、知らんこと」「常識と非常識」とかね。

 

簡単にいうと、私たちは「こうだ」と思っていることを前提に世界を見ているわけで。「私はツイている」と思っている人は、世界から幸運を拾い出すし「世間は冷たい。人は信用できない」と思っている人は、世界から世知辛さを拾い出すということですね。

 

見たいものだけを、見たいように見ている、ともいえます。

 

私たちは「たったいまこの瞬間」に、ものすご~くたくさんのことを経験していて、そこにはものすごいたくさんの情報量があります。しかし、実際に個人が認知できるのは、そのすべての情報のうちの200万分の1だけだそうです。200万分の1。

 

だからもう自分の考えや認識が正しい、なんていう幻想はハナから捨てておいたほうがいいなって、それを知ったときに思いました(笑) なんとなく、自分が認知できる範囲でしか世界を認識していないんだから、いまこれが正しいと思っていることも含めて、全部「(仮)」にしておけばいいんじゃないのって。

 

あなたと同じ場所にいて、私たちは同じものを見ていないから、記憶も食い違うし、お互いの話の聴きたいところだけを聴きたいようにしか聴いていないので「あのとき、ああ言ったじゃん」「言ってない」「なんでそんなこと言うの」「言ってない」なんていう口論も、するだけ無駄なわけです。どっちが正しいとかね。だって、どっちも正しくない可能性のほうが高い。なんせ200万分の1の認知力であり、都合よく記憶も改ざんされていきますからね(笑)

 

 

しかも脳は横着するのが好きで、ひとたび刷り込んだ認識を、定番として何度も繰り返し、使います。

 

「普通こうじゃないですか」

「そんなこと言ったらおかしいと思われますよね」

「それを言ったら嫌われますよね」
 

この刷り込まれた認識は、人生のごく初期の体験によるものだったりします。それを言ったら母に怒られた。普通はこうだって言われた。それをしたら嫌われた。笑われた。

 

その初期の体験が「この世界はどういうものか」「ここではどのようにふるまうのが正しいのか」という認識を創り出すと、あとから体験したことを付加していきながらも、最初の認識を裏付けるために、その視点から世界を見て、私たちは200万分の1の認知をするのです。やっぱり、普通はこうだよね、と。

 

これが3ハウスの世界といえます。私たちが認識している日常。「世界はこういうものだ」と、ほとんど無意識下で見ている世界。

 

ちなみに言語を司るのも3ハウスですが、私たちは赤ちゃんのときには世界中のすべての言語を習得するための素質があるらしいですね。それが環境のなかで聴覚を鍛えるうちに、ある特定の言語だけを認識するようにカスタマイズされてしまい、そうすると他の言語をキャッチできなくなってしまうそうです。母国語をマスターするのには苦労しないのに、大人になってから第二言語の習得の難しいことよ…(笑)
 

じゃあ9ハウスは?というと、まさにこの「新しい言語を、自分の世界に存在する言語として持ち込んでみようよ」と「認識を広げる部屋」です。認識を広げるための努力をする部屋ともいえますね。200万分の1の世界に、新しい知覚を持ちこむ部屋。

 

3ハウス=既知の世界。世界から自動的に過去の認識にそった事実を知覚する。

 

9ハウス=未知の世界。意識を向けることによって(つまり、しっかりといまにいることで)新しい情報を知覚する。

 

私たちは通常ぼんやりとした200万分の1の認識力をもって、すでに知っている世界の中をぐるぐるまわって生きているわけです。しかしたまに「新しい情報」がやってくると、それらが私たちの世界を一変させます。

 

妊娠すると、やたらと妊婦が目につくようになったり。子どもが生まれるとベビーベッドのあるレストランやトイレに気づくようになったり。韓流スターに一目惚れすると、寝ても醒めても世界の各地から彼の情報を見つけ出せるようになったりします。

 

そしてそれがすっかり新しい認識ルートとして定着すると3ハウス化(日常化)して、そうするともう意識しなくても、その情報がおのずと自動的に拾えるようになるわけですね。それで私が子どもの頃にはなかったハロウィンというイベントが、いつの間にか市民権を獲得したという冒頭の話に戻るのですが、そこには9ハウス→3ハウスの流れがあるということです。

 

 

定着した認識を変えることはできないのですが、新しい認知を持ち込むことで、世界観を広げることはできる……ということで、今回の満月図はそのようにして、働き方とか考え方とか健康に対するこれまでの前提に、新しい価値観を持ち込もうとしているときだということです。

 

6ハウスに土星・冥王星があるので、心身の調子を崩しやすく、注意が必要なときですが、病気というのは人々が前提や常識といったものを変えるのに最も効果的な体験でもありますね。「ああこれからは無理しないようにしよう」とか。今年はこれの連続でもありますね。なかなか変わらなかったものも強制的に変えさせられちゃう。

 

3-9ハウスは移動や旅も象徴するので、Go to秋のキャンペーンという感じもありますが、同時に知性の旅、インナーワールドにおいて未知の認識を新たにする旅でもあるかもしれないですね。

 

もし、いま自分の存在する世界、すなわち自分の見ている世界において、何かやりにくさとか、心地悪さとか、思ったようにいかないことがあるのであれば、それらに対する前提としての考え方や方法や価値観の認識を改めて、調整するとき、だということです。

 

でも、どうしてもわたしたちはパブロフの犬のように条件づけられた古いパターンに戻ってしまいがちだし、あるいは考え続けていると「何がしたいんだっけ」と本末転倒のように自分を見失ったりしがちです。しかし、そもそもが200万分の1の世界で生きているのなら、これから水瓶座時代に突入していくわけだし、その瞬間の起きていることに対して、その瞬間の自分の正直さのみにコミットして決めていくのでもいいんじゃないかな~と思ったりもする、天王星の満月です。