2月17日は生国魂神社の中村宮司さんをお迎えして「神さまとの上手な付き合い方」講座でした
中村宮司さんに講座をしてもらうのも、もう4回目になりますが、毎回お話が大充実。
現役の宮司さんによる、歴史に裏付けられた神様と人間の関係についてのお話を、たっぷりと聴かせていただきました!!
お話は「神さまとはなんぞや」という、神さまの定義から始まりました。神という目に見えない存在をどのようにとらえているか……100人いれば、100通りの思いがあると思います。
どのように神をとらえているのか、ということを「神観念(かみかんねん)」と呼ぶらしいのですが、この神観念からスタートです。のっけから面白いーーー!
みなさまは「神さまとは、なにか」と聴かれたら、なんて答えるでしょう?
「神さま」について漠然としていたものが、明文化されたことで、はっきりと理解できました。
自然のなかに発生する、人智を超えた神の働きについて、それがすべてひとりの存在から成されているものだとするのが一神教、ひとつひとつの現象に異なる神を見出すのが多神教です。
神道は、他の宗教と違って、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教といった「教」ではなく「道」であることが特徴的。
神道は宗教を定義づける「教祖(開祖)」「教義」「教義を説く場」の3大要素に欠けていて、自分から学びに行かない限り、誰かが教えてくれるわけではないんですね。
神道の面白いところは、神さまの世界と人間の世界とが分かれていて、そこをつなぐために、さまざまな作法や所作がある点です。神社での二礼二拍手でお参りもそれですね。
「教義を解く場」はないけれど、祭祀を行う場所は神社のみならず、宮中、神棚、地鎮祭、慰霊祭など、各地にあります。
また、神道がどういう変遷をたどってきたのかという歴史や、神社の種類の分類についても詳しく教えていただき、それから本命の!?「どの神社を参るのか」というお話です。
これには「五つのご縁」が関わっていて、どの「ご縁」を強化したいのかによって、参るべき神社が変わってきます。
いま現在、自分のなかで強めたい「ご縁」から、それに適した神社を選ぶということですね。
これがまた、とてもわかりやすく、興味深かったです!!
あっという間に予定の時間を過ぎて、無事におひらきとなりました。
ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました
次回は秋頃に「家庭の祭祀と祝詞」あたりをテーマに、開催していただくことになりそうです。どうぞ、お楽しみに~!!