2019年10月14日06:07に牡羊座の満月です
強大な台風を先駆けにやってくる満月。
冠水している地域が、被害に遭われた人々が、速やかに日常に戻りますようにと、願ってやみません。
令和元年台風19号緊急災害支援募金
https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630043/
太陽と月と冥王星とが、三角を作ります。
これは対人関係における態度やコミュニケーションの質が変わっていくことの象徴。
こないだ夫が「子どもの頃に悪いことをすると母親に呼ばれて、苦し紛れに嘘をつくと、往復ビンタを食らっていた」ということを話していました。
わたしも母からつねられたり、先生からぶたれたり、よくしていたなと思います。ましてや兄からはボコボコにされるのが日常茶飯時。
平成以降の子育てでは、親や先生がちょっとでも手をあげると虐待と言われるようになり、子ども同士が殴り合いの喧嘩をすることもほとんど見なくなりました。
昭和の子ども時代は日常がバイオレンスでしたね。
そんな環境で育ったわたしたちが、まともにコミュニケーションなど取れるようになるのでしょうか?(笑)
よく夫婦やビジネスパートナー、上司と部下などの関係がうまくいかない話を聞くのですが、そのいずれもが圧倒的なコミュニケーション不足だと感じます。
「何を言っても 、ノーと言われる」
「何を言っても、『何でもいいよ』と言われる」
「何か言ってよと言うと、フリーズされる」
「自分ひとりで結論を決めてから、話される」
「思い通りにならなければ『もういいよ』と放り出される」
「正面から会話しようとすると、逃げ出される」
わたしたちの過去からもたらされた、コミュニケーションのパターン。
お父さんやお母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、先生たちとの間で、無視されたり、否定されたり、放っておかれたり、干渉されたりしたのでしょう。
過去の経験がいまのわたしたちを作っていますが、だからといって、いまの目の前のパートナーにそれをそのまま、ぶつけていいわけではありません。
うまくいかないのはあなたのせいではないかもしれないけれど、誰もそれをあなたに教えてくれなかったかもしれないけれど、いま、それを得られないのはなぜでしょう?
それは自分で手に入れるため。
自分で学び、獲得して、磨きをかけるため。
わたしたちが自分で得て、自身のものとしたならば、それは決して誰かに奪われることはありません。
かつて求めていた愛を、自分のものにするために、やり方を変えるとき。
わたしたちの関係性が進化する牡羊座の満月です。
天秤座が司る秋の3ヶ月の周期を、わたしたちは過ごしています。
この秋は、対人関係を通して自分自身を磨くことがテーマ。
秋分2019★欠落が愛を満たしていく
https://ameblo.jp/light-side/entry-12526702839.html
太陽が現在も通過している天秤座は、自分を世界に開くことによって進む方向を決める星座です。
満月になる牡羊座と、太陽がある天秤座とで、わたしたちが個人と対人関係とのバランスをとることを助けてくれるでしょう。
そのためにはまず「わたしはこうしたい」と、意志のボールを投げることが始まりです。
それに対して目の前にいる人が、どのようにそれを投げ返してくるかによって、次の球を決めます。
相手の返球次第で次の手が変わる。
思わぬ方向に来たら、それに合わせて、こちらもやり方を変える。
それはあたかも他者と一緒に奏でるハーモニーのようなものでしょう。
どのような曲になるのかはわからないけれど、それを面白がって一緒に作り出す世界です。
コミュニケーションが苦手な人を見ていると、その醍醐味を拒否していることが多いように感じられます。
わたしはあそこに球を投げたいのに……それを邪魔されたくないし、否定されるのが怖い。
もちろん誰だって、自分の大切にしているものを否定されたくないし、望んでいない結果になることは嫌でしょう。
それでも、だからこそ、わたしたちにできることは、それを正直に伝えることだけです。
何を大切にしていて、どうしたいのか……それを理解してほしい、知ってほしい、受け止めてほしいと、真剣に伝えることしかできません。
もちろん、それでも拒否されるかもしれないでしょう。
なぜなら相手にも大切しているものがあり、こだわりがあり、成し遂げたいものがあるからです。
「じゃあ、わたしたち、無理だね」
「こんなに違うなら、一緒にいられないね」
関係が終わるとき、わたしたちはいつも、そのようなことを言うでしょう。
だとしたら、全く同じ価値観の人としか、わたしたちは分かち合うことができないのでしょうか?
コミュニケーションの醍醐味は、一緒にハーモニーを作り出すこと。
その音色は、そこに登場する個性が多彩であるほど、より豊かに膨らみます。
「こんなこだわりがあるあなたと、このようなこだわりがあるわたしとが、うまくやるために、どうすることができるでしょう?」
協力して、アイデアを出し合い、ベストな道を探ること。
家族であれ、友人であれ、上司や部下や同僚であれ、先生や生徒、チームメイトなど、誰であったとしても、ひとたび関わりあって、共同で何かすることになったなら、その時間と空間が「お互いに心地よくなるように」協力し合うことが大切です。
お互いが心地よくいられるように、自分の気持ちを開示し、相手のそれを受け取って、一緒に方法を見つけ出すこと。
それがわたしたちの共同創造です。
誰かの気ままさに、他の誰かが心地悪い思いをしているのだとしたら。
誰かの専横的な振る舞いに、他の誰かがやりにくさを感じているのだとしたら。
その空間やチームは、バランスが崩れているでしょう。
空間は、自動的にバランスが取られるわけでありません。
それは人間の持っている平衡感覚によって、バランスが見出されるのです。
すぐれたチームは、ひとりひとりの個性が際立っていながら、お互いがその持ち味を理解し合い、それが最大に引き出し合えるように、配置されているでしょう。
なにかが起これば、即座に柔軟に役割を入れ替えて、お互いをフォローし合える関係性。
そのために日常のなかで、どんなことでもコミュニケーションを取り合うことが大切です。
わたしたちが、何のために一緒にいるのか。
一緒にいることで、成し遂げたいことは何なのか。
夫婦や仕事仲間など、長い時間いる相手ほど、その目的を見失ってしまうことがあるけれど。
それを成し遂げようとする、意志の力。
そのために相手と協力しようとする、愛の力。
幼い時期に学んだパターンを打ち破って、人と深く密接に関わる領域に入っていく。
天秤座から蠍座へと向かう秋の季節は、12星座のサイクルでも、最も深い変容がもたらされる季節。
山の緑が色づいて、紅葉へと変化するように。
わたしたちがかつて求めてやまなかったものを、関係の中で得られなかった愛と信頼とを、しっかりと手にすることができるかもしれない……牡羊座の満月です。