【新月】2019蟹座新月★愛の器となる | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2019年7月3日4:15に蟹座の新月ですかに座

南米や南太平洋において皆既日蝕が見られる新月です。

この時期、とりわけ7月1日~10日頃に生まれた人にとっては、これまでとは異なる風が流れ込んできて、これから半年~2、3年の未来の方向性に変化が現れるかもしれません。

太陽以外の惑星やアングル(ASC、MC等)に、蟹座の8~17度を持っている人も、その星の意味において、何かしらの変化がやってくるでしょう。


日蝕は大きな変化をもたらします。

今年の日本では1月6日と12月26日に日食が2度起こるという特別なタイミングであり、それに合わせるかのように陛下のご譲位があり令和の時代が始まりました。

慣れ親しんで当たり前のようになっているところに、改めて変化がもたらされていく……蟹座のもたらす愛や親しみや安心感を改めて意識していきたい時期です。



蟹座はわたしたちの心の中の、最も繊細な部分を象徴しています。

それは原初的なエゴであり、打たれ弱く、頼りなくて、誰かに守ってほしい、大切にしてほしいという思いを抱いているでしょう。

そして実際のわたしたちは誰かに大切に扱われ、守られた経験があって、今ここにいます。

成長するにつれて、さまざまなことを自分でやれるようになり、泣いたり、わめいたりしなくても、言葉で必要なことを伝えられるようにもなるでしょう。

しかし大人になって大抵のことが自分でやれるようになったとしても、自分で自分を守れるようになったとしても、その繊細な部分が失われるわけではありません。

大人の強い自我の下にある、わたしたちの繊細さは、いつでも誰かの庇護を必要としていて、安心できる場所で自分をさらけ出したい、人から尊重されて大切に扱われたいという欲求を持っています。


もし正直な自分をさらけ出したのに、無視されたり、否定されたりしたらどうなるでしょうか。

何を言われても、建て前でごまかして本音を出すことをやめるかもしれないし。

 

相手に余計なことを何も言わせず、聞かないようにするかもしれないし。

 

あるいは心を麻痺させて何を言われても頭で考えるだけで、ハートで受け取らないようにするかもしれません。

そして、わたしたちは繊細な心を守ることに成功しますが、同時に「何を言っても、自分をさらけ出しても大丈夫」という、他者への安心を失うでしょう。

今回の日蝕の新月は、そのようにして失われた他者への安心と信頼を取り戻すことがテーマです。



自分にくつろいで、自分の中に安心の場を持つこと。

これは自分に思いやりを向けて、やさしくすることで愛のスペースを広げていく、夏至のテーマの続きでもあるでしょう。

2019年夏至・正しい火星の使い方
https://ameblo.jp/light-side/entry-12483991429.html


蟹座は社会におけるセーフティ・ネットやシェルターも象徴しています。

嵐の中で、安心できる場所。

まわりがどんな状況であっても、ここなら守られていて、大丈夫と思える場所。

たとえば学校では、保健室がそのような機能を担っているのかもしれません。

たとえ、つらくても、ここなら守られる。何を言っても許される。何を感じても、受け止めてもらえる。


わたしたちの人生では、さまざまなことが起こり、誰もがいつでもうまくいくばかりではなく、うまくやれないときも、苦しいことも起こるでしょう。

『いつもと同じようにすることがしんどい』

そんな時期に逃げ込める安心の場所。

何を言っても、何を感じても、何ができても、できなくても、許されて、そんな自分が認められる場所。

弱っている自分が元気を取り戻すまでのあいだ、外敵や刺激から守られて、ただゆっくりと慈愛を与えられる場所。


そのような愛とやさしさと思いやりに満ちた『緊急用の場所』を、いつも自分の中に持つことができたら。


誰かが傷ついて、苦しんでいる時に『何を言っても、何を感じても、何ができなくても、いいのだ』と、言ってあげることができるでしょう。

相手に寄り添い、ただ感じることをゆるし、そばにいて、手を握り、辛抱強く共に過ごすことができるでしょう。


そして同時にあなた自身が、たとえ何かに傷ついたとしても、本音を隠さなくてもいいし、相手とちゃんと向き合って、ハートで受け止めることができるはずです。

なぜなら、感じても大丈夫だから。

泣いても、わめいても、どんなに悪口を言っても、転げまわっても、ゆるされるから。


わたしがわたしを受け止める。

わたしがわたしにそれを許す。


時に感情が、激しい怒りや、憎しみや、悲しみが、人生をめちゃくちゃにするかのように感じられたとしても。

その激しさを感じることを自分にゆるせば、それは嵐のように吹き荒れはするけれど、全身を稲妻のように貫くかもしれないけれど、永遠にそこに留まることはなく、やがて放電されて去っていくでしょう。


わたしたちの心の繊細な部分は、日々傷つき、揺れるけれど、それを隠さなくても、麻痺させなくても、避けなくても、大丈夫。

わたしがわたしを受け止める愛の器となって、自分の中に絶対の安全基地を作り出す。

 

世界に対する安心と信頼を手に入れられるかもしれない、初夏の日蝕の新月です。