9月25日11:52に牡羊座の満月です
秋分の2日後の満月。
いま、ふたつの異なる感覚を同時に、あるいは交互に感じることがあるかもしれません。
ひとつは秋分図に描かれていたような、古い感情が深いところから表れてくる、重くてどっしりとした感覚。
秋分2018
https://ameblo.jp/light-side/entry-12406707834.html
もうひとつは、閉塞した暗さを吹き飛ばし、自由に解き放ってくれるかのような軽やかな感覚。
木星が蠍座の終わりに近づいていますが、それは射手座がはじまる予感を彷彿とさせるということ。
出発する準備の整っている人から我先にフライングで飛び出すかもしれない、新しい経験が拓かれていく、牡羊座の満月です。
太陽-月-土星が、天秤座-牡羊座-山羊座という活動星座のはじまりに位置して、天に三角形を作り出しています。
このカーディナル・トライアングルは、新しい生き方ややり方がはじまることを示している配置。
壊れてしまったもの、うまく働かなくなったものを、元と同じように復元するのではなく、がっつりと改良して、より良い形に作り替えるときだといえるでしょう。
そのヒントは先人たちの残してくれた、古来の知恵にあるのかもしれません。
いまのようなテクノロジーのなかった時代、人々は個人の力では成し得ないことを、まわりの環境や自然の力を利用する形で、それをおこなっていたでしょう。
さまざまな発明された技術によって、便利になると同時に失われていった、自然の営みや法則を思い返すこと。
人間の都合でやることではなく、自然の都合に合わせておこなうこと。
現代人の持っているテクノロジーとネットワークを活かしたうえで、人間社会に限定された合理性を超えた、自然の営みや流れに沿う形の、更に進化した合理性を生み出すときかもしれません。
これから来たるべき世界を見すえたうえで、基盤となる土台を根本から見直していくような、そんなエキサイティングなときだといえるでしょう。
新しいやり方を持ち込むポイントは、あらゆるところに点在している、ほころびや違和感にありそうです。
壊れてしまったもの、うまく働いていないもの、小さなモヤモヤ、やりにくさ、心地悪さ……それらが新しい道を切り拓く、きっかけとなるでしょう。
違和感に気づかないふりをして無視したり、適当にやり過ごすのではなく、むしろ逆にグッと近づいていって、そのボリュームを上げることで、風穴がひらくきっかけがやってくるかもしれません。
今回の満月図は、どこから読んでも、変化・変容・新しい経験・柔軟に適応するといったチェンジ・ワードが散りばめられています。
それらにしたがってエネルギーを動かすための、重要な役割をしているのが、環境とスペース。
個人の意志やエネルギーは「場」において機能して、形作られていきます。
また、その「場」の持っている特徴によって、意志やエネルギーがどのように表出されるのか、ということも、おのずと変わってくるでしょう。
誰といるのか、どこにいるのか、どこに属しているのか。
わたしたちの内なる意志は、相対的に外なる環境に応じて、表現が変わっていきます。
「なにを表現したいのか」と「なにを求められているのか」とのあいだにある違和感を、いま目の前にある環境から見つけ出すのかもしれません。
なにかを変えたい気がする。
なにかが、これまでとは違う感じがある。
いままでのやり方や考え方が、いまの自分にはしっくりこない。
今年になってから、そんな思いが去来している人が多いのではないでしょうか。
なにかを変えて、パーッとしたいけど、なにをすればいいのか、どう動いたらいいのか、よくわからない……。
そう、考えても、よくわからないときなのです。
そんなときはとにかくやってみる、動いてみる、学んでみる、試してみるのが、牡羊座の流儀。
実際に体験することで、好きかどうか、合っているかどうか、できるかどうか、もっとしたいかどうかが、はっきりとわかるでしょう。
最初から完璧な結果を出すことをあきらめて、とりあえず、やってみるのみです。
一番目のサインである牡羊座は、いつだってトライアル&エラーで新たな道を切り拓く、切り込み隊長。
特攻服を身にまとい、勇気をお供に、とにかくやってみる。
"I can do it"な、カーディナル・トライアングルの満月です。