2018年7月13日11:47に蟹座の新月です
日本から見ることはできませんが、南極とオーストラリア南部で部分日蝕となるようです。
自然の圧倒的な力を体感している夏。
占星術でも東洋占術で見ても、大変容を示す2018年を乗り越えるための底力を、わたしたちはもっと発揮することができるでしょう。
情報が氾濫するときだからこそ、自分にとって必要なものを嗅ぎ分ける嗅覚。
多くの物事や、先のことや過去のことにとらわれすぎずに、いまの目の前の現実を信頼する力。
同時に全体を見通す視野もあると便利でしょう。
考えると同時に次のアクションを起こし始める瞬発力も重要です。
なにが起こるかわからないからこそ、しっかりと底力を目醒めさせて、いまを踏みしめていきたい冥王星の新月です。
新月となる太陽と月がぴったりと冥王星と向き合っています。
冥王星はわたしたちの新しい極地を切り拓く星。
そこにあったけれど使わずにいた手つかずの能力や領域にエネルギーを向けさせて、新しい一面を拓くことを助けてくれるでしょう。
蟹座が輝く今期は、他者と一緒に目的を成し遂げるときです。
それをするために、わたしたちはもっと自分自身とつながっている必要があるのかもしれません。
自分とのつながりが希薄なまま、他者とつながると、自分の意志よりも外側の基準を優先してしまうことになるでしょう。
すると義務に縛られたり、管理されていたりするような気持ちなって、自分を小さく隠したり、息苦しさを感じてそこから離脱したくなったりするかもしれません。
水瓶座時代のわたしたちに必要なものは、強制ではなく、共生すること。
個々を尊重して、おたがいに干渉せずに、つながること。
そのために誰もが自分を信頼して、その時々の感覚や決断にしたがう必要があるでしょう。
もし、誰かと関わるとき、相手の決めたことや発言をジャッジしたくなったとしたら、それはエネルギーが自分の正直さから外れているときかもしれません。
なにかの「正しさ」が欲しいというマインドは誰の中にでも存在するもの。
しかし、自分にとっての「正しさ」が何であるのかを、教えてくれる人は誰もいないでしょう。
わたしたちは悩み、迷い、葛藤して、それでも自分の正直さと向き合うことで、一歩ずつ進んでいきます。
そして、わたしたちが悩みながらも自分と毎日向き合っているとき、たとえ目の前の人の発言や行動に一喜一憂したとしても、自分に立ち戻ることができるでしょう。
自分を信頼して、自分自身のプロセスのなかにいるからこそ、他者に干渉せずにいられるのかもしれません。
また自分と深くつながっているからこそ、他者とつながっても、自分を見失わずにいることができるのでしょう。
生まれ持った蟹座の資質を、より大きく意識的に目醒めさせることのできるときです。
愛、静けさ、安心、落ち着き、支えられている感じ、深くつながっている感じ。
それらが蟹座の持っている資質であり、人が生きるうえでの基盤になるものです。
それは、どうしたら発揮できるのでしょうか。
もし、家に赤ちゃんがいたら、蟹座の質を発揮することはむずかしくないかもしれません。
静かで安心できる守られた環境を作り、いつまでも飽きることなく見つめることでつながりを作り、必要なケアを即座にする準備を整えておくでしょう。
大人になったいま、わたしたちは自分に対して、そんな時間と場所を与える必要があるのかもしれません。
わたしたちは何歳であろうともケアを必要としていて、それはまた、大人の自分が自分に与えることのできるもの。
安心できる守られた静かな空間(スペース)と、愛に満ちた、落ち着きのある心ののスペースと。
物理的に安心できる静かな空間というのは、余計な騒音がせず、がちゃがちゃとした動きが少なくて、刺激の少ない場所でしょう。
わたしたちの心にとってのスペースも同じことで、慌ただしい動きがなく、多くの情報から離れて、忙しく過去や未来に思考が行き来する量が減り、慈愛に満ちた目で自分を見つめるとき、ホッとくつろいだ時間がやってくるのかもしれません。
くつろいでいるときに内側から自然と湧き上がってくる静けさや落ち着き、自分に対する愛やぬくもりといった資質は、それがあるのだと確信することで、日常のなかで、より強くそれらと共にいることができるでしょう。
人と支え合いながら協働していくときに「自分らしく落ち着いていること」が、それを助けてくれそうです。
多くの人が安心のスペースを求めている蟹座の冥王星の新月。
より意識的に自分にそれを与えることで、仲間と共に新しく創り出す道が見えてくるかもしれません。