【新月】2018双子座新月★地球の旅人 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2018年6月14日04:43に双子座の新月ですふたご座

 

陽のピークとなる夏至直前の新月です。

 

この時期、東京での日の出時間は04:25頃。

 

夜が明けた直後の東の空に太陽と月がぴったりと重なって、その延長線上に双子座の星が輝きます。

 

 

双子座の兄弟、カストルとポルックスは人間と神という異人種(?)双生児。

 

性格も特技も有限の命の有無も、なにもかも違うけれど、人の子であるカストルが死んだときに、神の子ポルックスが自分の命を分け与えるほど、ふたりは仲良しの兄弟でした。

 

この相反する双子たちが、わたしたちに馴染みある慣れ親しんだものだけでなく、見慣れないもの、異質なものにも興味を抱かせるでしょう。

 

ホモ・サピエンスは「噂話をする能力」を手に入れたことで、他のヒト族を圧倒するほどの社会性を獲得することができたといいますが、この「噂話をする能力」こそが、異質なものに興味を抱かせる双子座の力といえるかもしれません。

 

それは多くの情報から信用できるものを見極めて、誰よりも速く行動を起こし、より多くの実りを手に入れることを目的とした、生きるための知恵。

 

時代が毎日更新されていく21世紀を生き延びるために、双子座の力を使いこなすことが大事なポイントかもしれません。

 

 

占星術の世界で双子座は三番目に位置する星座で、これは知覚することや情報伝達、日常圏内での移動やコミュニケーションと関連しています。

 

いまの世の中では、わたしたちは家から一歩も外へ出なくても、あらゆる欲しいものと情報を手に入れられるようになりました。

 

しかし、ほんのすこし前までは、必要なものはすべて外へ出て、調達しなければなりませんでした。

 

それも、なんでも売っている便利なお店が近くにあればよいですが、それらがなかった地域や時代においては、すべて自前で、この広大な地球の環境から、見つけ出さなければなりません。

 

 

どこに行けば新鮮な水が湧き出ているのか。そこが枯れているときは、他にどこがあるのか。

 

どの木にいつ実がなって、どこに危険な動物が潜んでいて、どこに食用の野草が生えているのか。

 

魚がごっそり獲れる穴場は? キノコがごっそり生える山は?

 

どんな雲が出てきたら雨が降って、どんな風が吹いたら季節が変わるのか。

 

誰と取引するのがもっとも有利で、誰がズルをしようとするのか。

 

家の周辺で起きている、あらゆることを知っていることが、わたしたちの生き残る確率を高めるのでした。

 

誰も知らない穴場や、危険な兆候、便利な物や場所をより多く知っていることも同様です。

 

 

豊かさがあふれて、どんなものでも手に入る現代では、身近な環境のことをそんなに知らなくても生きていけることが多いでしょう。

 

だけれどもレアなチケットがほしいときや、お得に旅行したいとき、混雑時の穴場スポットや、とっておきの裏ルート、申請すれば得する制度など、『知っていること』で有利に働くことがゴマンとあります。

 

それらを象徴するのが双子座ですふたご座

 

 

いくらいまあるものに慣れているからといって、世の中で起こっていること、変わりつつあることを見過ごしていたら、出遅れてしまうかもしれません。

 

また現在は情報化社会で数多の情報があふれていますから、それらを集めて、ひとつひとつの価値や真偽を見極め、必要なときに自在に使えるように再ラベリングする能力も必要でしょう。

 

 

そして情報を得たら、すばやく実行に移すこと。

 

ここまでやるのが双子座です。

 

知ったところで、釣りに行かなけければ、他の誰かに穴場の魚は全部獲られてしまうかもしれません。

 

知ったら、動く。アクションを起こす。

 

それを意識することが大事なときかもしれません。

 

 

双子座はふたつの季節を体験する柔軟宮の星座です。

 

柔軟宮に属する星座の特徴として、まず外の世界で起きていることに適応して自分を柔軟に変化させる、ということがあるでしょう。

 

それから次に自分が変化しながら得たものを用いて、世界を変化させていきます。

 

 

それに従うと、双子座はまず、いま世界で起きていることに目を向けて、幅広く情報を集めようとするでしょう。

 

そのために慣れ親しんでいるものだけでなく、異質だと感じる人やものや場所にも目を向けて、あえて突っ込んでいく好奇心も持ち合わせています。

 

昨日までの穴場は、もう他の誰かの知るところとなったかもしれないし、風向きが変わって、次にやってくるものも変わるかもしれません。

 

生き残るための最先端は、常に「いま、ここ」。

 

そして、知ったらそれに対応すること。

 

かつての心地よかった場所も、いまはもう、そうでないのなら、さっと素早く立ち去って、次の場所へ移ることも必要です。

 

そうして自分が世界に適応して変わったら、次はその情報ややり方を世界に広く知らしめて、まわりを変えていくことになるでしょう。

 

 

本当に求めているものを手に入れるために、古くなった何かを捨てるときかもしれない。

 

慣れ親しんでいるけれど、もうサイズの合わなくなった窮屈な場所から抜け出して、旅立つときかもしれない。

 

わたしたち、ひとりひとりの柔軟で軽やかな変遷が、世界を変える力になる。

 

涙を流して感傷にひたるのではなく、地球全部が勝手知ったる庭のように、いつでも気楽でイージーに流浪を楽しむ、星の旅人。

 

そんな双子座の新月です。