2018年2月16日06:05に水瓶座の新月です
冬の盛りの夜明け前に、日本で見ることはできませんが、南米南部と南極大陸では部分食となる新月。
日本では夜明け前に東の地平線のほんの少し下で、太陽と月に水星もぴったりと重なっているでしょう。
もうすぐ、新しい時流がやって来るのかもしれない。
そんな予兆を感じさせる、水瓶座の新月です。
12星座の11番目のサインである水瓶座は、いまの世の中に足りないもの、古くなってきたものに働きかけて、世界を変えよう、進化させようとする星座です。
それを実現するには、同じ価値観を持つ仲間が必要でしょう。
「こんな風にしたい」と思ったところで、それを受け止めてくれる人がいなければ、現実を動かすことはむずかしいかもしれません。
自分らしさを貫くために友達を見つけること……そのためにまず自分自身の意志を発信することからはじめることも関係しています。
水瓶座27度の新月が、さまざまな物事を大きく変革させるときだと言っているようです。
水瓶座27度のサビアンワードは【冬に供給を確実にするために倒されて伐られた樹】で、これは抜本改革の度数です。
本当に求めているものを手に入れるために、それ以外のものを手放していくというリストラ度数。
水瓶座を守護する天王星は、安全な慣れた場所からあえて離れることで、新しい力を手に入れることを象徴しています。
変わりたくない人にとっては、ときに強制終了をもたらすこともある恐ろしい星ですが、成長し続けたい人にとっては、常に個人を改良する機会をうながしてくれる星。
この天王星は2011年から現在まで牡羊座に滞在していますが、まもなく牡牛座へ移動します。
新しい目覚めをうながす天王星は、これまで牡羊座にあって、わたしたちにとって「自分らしさとはなにか」と訴えてきました。
これが牡牛座へ移ると、この7年のあいだに見出した自分の可能性を、実際に実行していく段階に入ります。
牡牛座はともすると、古いやり方や場所に、たとえいまのフィーリングとマッチしていなくても留まろうとすることがありますが、ここに天王星が到来すると、おのずともう合っていないもの、古くなっているものが終わることになるでしょう。
それが外から強制終了として来るのを待つのか、みずから離れる決心をするのか……いずれにしても、多くの物事が変わりゆく転機です。
水瓶座は12感覚では嗅覚と関連付けられていますが、その本質は善悪を見極めるものです。
わたしたちはそれが怪しいかどうかを、嗅覚を使って嗅ぎ分けます。
それは真偽を分ける手掛かりとなるでしょう。
鼻が利く人は、その人があやしいかどうか、言っていることが嘘か真か、すぐに識別できるかもしれません。
自分に合っているもの、必要なものをぴったりと選び取り、そうでないものは「自分には不要」と分けることができるでしょう。
わたしたちのこういった働きは、意識魂(いしきこん)から力を得ているといわれます。
意識魂は自己存在の根拠の自分の内側に求めようとするもので、自分の個性と自由な生き方を、責任をもって貫きます。
世の中やまわりがどうであっても気にすることなく、自分らしくいようとするでしょう。
1980年代後半の水瓶座時代以降に生まれた人たち、特に天王星が水瓶座に入宮した1996年以降に生まれた人たちは、この意識魂の力が強く、理解できる物事だけを信じて、受け容れようとします。
それに対して、他者の言うことの真偽を見極めずに鵜呑みにしてしまいやすいのは、悟性魂(ごせいこん)の働きです。
これは魚座時代のたましいの象徴ですが、一番の特徴は自分にとっての権威的な存在を外側において、常にそれと相対的に自分を比べながら、適合しようとすることでしょう。
先生や、社会的な常識や、社長や、成功者や、教義といったものに「正しさ」を求めて、その基準に自分を照らし合わせて、それに沿うように、おかしくないように、外れないようにしようとするかもしれません。
一方で意識魂は世間の常識にも、親にも教師にも偉大な成功者であっても、納得できないことは受け容れません。
自分の行動原則はつねに自分の内側にあって、生きたい生き方、合っているもの、欲しいものを知っていて、まわりがなんと言おうとも、自分軸からブレることはないでしょう。
この意識魂と、悟性魂と、ハイブリッドとが混在しているのが、いまの世の中です。
天王星が牡牛座に入ると、意識魂と悟性魂の「世界をどのように見るか」という違いが、さらにはっきりとして、生き方や考え方がますます多様になっていくでしょう。
外に権威をおいて生きているのか、内側の軸に忠実に生きているのか……その時々の自分の選択やおこないが、どちらを主軸においているのか、ということに気づくことが、新しい一歩なのかもしれません。