2018年1月31日22:26に獅子座の満月です
今回の獅子座の満月は皆既月蝕となり、日本全国で観測できます。
20:48頃から欠け始めて、21:51頃に皆既蝕となり、22:26の満月時間を経過して、23:08頃まで続きます。
観測しやすい時間帯が長く続くので、お天気さえ良ければ、冬の月蝕を楽しめるかもしれません。
赤銅色に変化する月が、わたしたちが長らく封印してきた、隠されている一面に気づかせてくれるでしょう。
日頃の選択やおこないのひとつひとつにもっと目を向けることで、可能性が広がっていくかもしれません。
無意識にしていること、あるいは、しないようにしていることの背後にあるものに、もっと目を向けることができたとしたら。
画像の解像度が上がるように人生が更に明るく華やぐかもしれない2018年の、立春前の皆既月蝕の満月です。
獅子座11度の満月です
11という数は、ふたつの異なる世界を結びつける働きがあります。
いまここにある現実の世界と、わたしたちの内側にある理想の世界とを。
目に見えるものの世界と、目では見ることのできない世界とを。
空間軸でつながりを持っている世界と、時間軸でつながりを持っている世界とを。
わたしたちにとって、もうひとつの可能性を目覚めさせるのが11の世界で、それは異なるふたつの世界をつなぐ扉を示してもいます。
現実の限定された社会の枠組みのなかで成果をあげたいわたしと、何者の影響からも解き放たれて自由に生きたいわたしとが、めぐり合う。
月蝕は、太陽の通り道である黄道と、月の通り道の白道が交差するドラゴンヘッド(龍頭)の配置で満月となるタイミングで起こります。
ドラゴンヘッドは、わたしたちのたましいが望んでいることを、現実世界のなかで叶える道を切り拓くポイント。
自分の道に迷ったときの、ヒントになるのがドラゴンヘッドです。
この月蝕のあいだにひらく扉は、わたしたちの本当の望みを、地上にもたらすための直通路。
境界を超えて、異なる次元を生きるふたりのわたしが邂逅するときです。
無意識のなかに眠っているものが、はっきりと目を醒ます可能性のあるときですが、それは人だけではないようです。
蝕のタイミングでぴったりと冥王星が天底方向に位置するため、土地の眠っていた力が揺り起こされるかもしれません。
冥王星の影響で土地に次元の通路がひらくことで、そこに隠されてきたもの、封印されていたもの、消されて埋められた嘆きや悲しみや怒りや憤りや怨嗟の声があふれてくるかもしれません。
土地は過去を生きた無数のものの営みを支え、その記憶を集積しています。
もし過去のときに感じきれなかった思いや、流されなかった涙があるのなら、次元を超えて、それらがあらわになるでしょう。
わたしたちは無意識のうちに住まう土地の性質を、心で感じ、態度で示します。
いまを生きるわたしたちにできることは、頭を天に、地を足において、いつもその中心にあるハートを軽やかにしておくこと。
そこになにがやって来ても、受け入れて、子供のように泣いて、笑って、怒って、また笑って、あとには何も残さないように、感じきって、生きる。
そうすることで個人の人生も、足元にある大地も、どんどん解放されていくかもしれません。
天底は土地を通して、わたしたちが祖先とのつながりを思い起こさせるポイントです。
いま、ここまでわたしの命をつないできた無数の人たち。
過去にこの土地を生きて、ここにいる自分にバトンをつないでくれた人たち。
その恩恵のすべてが、いまここにいるわたしたちに与えられているのと同時に、彼らの果たせなかった望みが、期待されてもいます。
それは、自分を生きること。
自分の望んでいる生き方を、自分の力で情熱と共に切り拓き、歓びと共に表現して、生きること。
そして、あとにはどんな感情も思い残しもなく、軽やかに立ち去ることで、人間と土地とが進化を果たすのでしょう。
ふたつの世界をつなぐ通路がひらき、彼岸と此岸とが邂逅する。
過去と未来をつなぐ、真ん中のいまここで、異なるふたりのわたしがめぐり合う。
眠っていたわたしが黄泉返る、皆既蝕の獅子座の満月です。